2016-01-01から1年間の記事一覧

【UA73年の人たち】6・ロイ・ウッド

ロイ・ウッドにとって73年はめちゃくちゃ忙しい年でした。前年の英Harvestから出したソロ「Boulders」から"Forever"が73年にシングルカットされヒット。同時進行のウイザードも"See My Baby Jive"や"Angel Fingers"のヒットを飛ばしました。ポップ・センスの…

【UA73年の人たち】5・フェイス

70's後半にフェイス・バンドとしてナイジェル・オルソンの”Dancing Shoes”をカヴァーする5人組が、フェイス(Faith)と名乗っていたころの1枚。有名バンドの変名という噂もあったとか(ちがったかな?)UA傘下のBrown Bagと言うレーベルからリリース。日本盤は…

キャメル

キャメルそのものはカンタベリーでも何でもないんですが、77年の「Rain Dance」にはハットフィールド&ザ・ノース解散後のリチャード・シンクレア(b,vo)が参加。78年の「Breathless」まで加わりますし、79年の初来日はデイヴ・シンクレア(kb)も同行するとい…

【UA73年の人たち】4・ブリンズレー・シュワーツ

パブロックと言うのは元々演奏スタイルを表す言葉ではなく、広いところではなくパブサイズで演奏できるロック、から転じて50's、60'sのR&Bやビートものを得意としたロックンロールからカントリーロックなニュアンスもあるザ・バンドタイプの音、さらにはレゲ…

【UA73年の人たち】3・キャンド・ヒート

73年のキャンド・ヒートと言うと結構晩年に近い。よっぽど好きな人しか追いかけてない(^^)時期。僕も初聞きでしたが結構スワンプっぽい出来。LAゲッタウェイから加わったジョエル・スコット・ヒル(アル・ウィルソンはもう亡くなってます)は前作1枚きりで、73年…

ブルー・オイスター・カルト

ジャケットの感じは好きなんですが、音楽的にピンとこない(すいません)ブルー・オイスター・カルトです。この曲は74年のセカンドの1曲目で、いかにも都市のハードロックという印象で、スピーディーです。後年の"Reaper"や"Godzilla"だけではないバンドなの…

【UA73年の人たち】2・ホークウィンド

UAでまず思い出すのはホークウィンドです。73年には2枚組ライヴでありながら新曲を多数盛り込んだ「Space Ritual」が出ていますが、ここではIRAのテロの事を歌ったというシングル曲の”Urban Guerilla”です。voはロバート・カルヴァート。浮遊感ある独特なハ…

Medicated Goo

オリジナルはもちろんトラフィックの3枚目と言うか寄せ集めの(なんでかと言うと既に解散状態だったから)「Last Exit」に入ったもので、他にもジョ・ジョ・ガンを辞めたジェイ・ファーガスンが「All Alone In The End Zone」('76)で取り上げています。今日はラ…

【UA73年の人たち】1・カントリー・ガゼット

さて73年は2回目の登場となるUnited Artistsです。いきなり他ジャンルからですがまずはカントリー・ガゼット。フライング・ブリトウズにも参加してたバイロン・バーライン(fdl)がいるブルーグラス系のバンドと言う認識はありますが、聞くのは(もちろんつべ…

【Columbia72年の人たち】14・マック・デイヴィス

結構ヴァラエティに富んだColumbiaの72年はマック・デイヴィスのこの#1ヒットでおしまい。甘いカントリー・バラードなんですが好きなんです。https://www.youtube.com/watch?v=1euENzOYLRA

Get Up Jake / The Band

今となっては全然レア曲でもないんですが、元々は「The Band」のアウトテイクで、「Moondog Matinee」からのシングル"Ain't Got No Home"のB面の収められた曲。ライヴ・ヴァージョンとしては「Rock Of Ages」に新曲としていち早く収録されました。https://www…

【Columbia72年の人たち】13・ティム・ハーディン

全曲カヴァーの「Painted Head」はティム・ハーディンの持ち味とは違うかもしれませんが、忘れ難い1枚。今年になって紙ジャケのCDを中古で買い直して改めてそう思います。バッドフィンガーとウィリー・ディクソンがそれぞれ2曲ずつというのがおもしろい。つ…

クリッシー・クエイル(デイライト)

今日のはマイナーです(^^) 英RCAにたった1枚LPを残して消えたデイライト(Daylight)というフォーク・ロック5人組がおりました。エレクトリックな曲はないものの、メンバーにはdsがいるので一本調子な弾き語りではない事が、僕にとって飽きさせない理由の一つ…

【Columbia72年の人たち】12・マレイ・ヘッド

マレイ・ヘッドはイギリスの俳優&シンガーで「Jesus Christ Supertstar」の"Superstar"のヒットで知られる人。「Nigel Lived」という初ソロは、ロックとは言い切れない部分もあるのですが、マイケル&ピーター・ジャイルズやクォーターマスのピート・ロビン…

【Columbia72年の人たち】11・ロギンズ&メッシーナ

ケニー・ロギンズのソロにジム・メッシーナが共演する形で始まったL&Mのちゃんとした形のファーストが72年の「Loggins & Missina」。アル・ガース(fdl)やラリー・シムズ(b)ら固定メンバーも加わって一体感を出します。"Thinking Of You"のさわやかな感じはな…

 ジョン・メイオール&ブルーズブレイカーズ

ブルースの影響下にないロックはある事はありますが(もはや死語となったNew Waveのインダストリアル系、テクノ系、そしてプログレの大半)、クラシックロックの多くは、ブルーズが根底にあるのでこのくくりはヘンかもしれませんけど、その辺はまあいつもなが…

【Columbia72年の人たち】10・エリック・アンダースン

エリック・アンダースンは60's末にグリニッジ・ヴィレッジ周辺で歌ってた人で、日本では72年のこのアルバム「Blue River」がsswファンの間で大評判となり、こうした内省的なsswのアルバムが「幻の名盤ブーム」もあって一部の人たちで愛されることになるのです…

【Columbia72年の人たち】9・アル・クーパー

日本での高い評価とは裏腹に本国でのアル・クーパーの人気は今でもパッとしないらしいです。「Naked Songs」はフリー・ソウルの時代のなっても高い評価を受けた1枚でしたが、リアルタイムでもこれだけは日本では昔から人気盤。とりわけ"Jolie"への支持は高く、…

Doin' The Meatball / The Section

「セクション登場」という72年のデビュー作に入ったセクションのナンバー。ダニー・クーチ(g)、リー・スクラー(b)、ラス・カンケル(ds)、クレイグ・ダーギー(kb)の4人。西海岸を中心に活動し、sswのバック(一番有名なのはジェームズ・テイラーとジャクソン・…

【Columbia72年の人たち】8・ポール・サイモン

72年にこんなストレートなレゲエっぽいテイストを入れてたとはかなり先見の明あります。 ”Mother & Child Reunion”は、ちゃんとジャマイカで録音されています。このタイトルについていろんな説があるらしいんですが、NYのチャイニーズ・レストランで気にいっ…

【Columbia72年の人たち】7・スウェソグ

スウェソグ(Sweathog)と読むのでしょうか? "Hallelujah"をヒット(最高位33位)させた一発屋です。特にどうと言う事はないのですが、こういう一発屋がごろごろしてたなあと感じる次第。カリフォルニア出身の4人組です。https://www.youtube.com/watch?v=u5taZ…

ソフト・ヒープ

前回がソフト・ヘッドだったんで、今週はソフト・ヒープ。HEADがヒュー(ホッパー)、エルトン(ディーン)、アラン(ガウエン)、デイヴ(シーン)の頭文字をとったのに対しdsがピップ・パイル(元ゴング、ハットフィールド&ザ・ノース、ナショナル・ヘルス…

【Columbia72年の人たち】6・パメラ・ポランド

ジェントル・ソウルという男女デュオにいた人でカリフォルニアのオレンジ・カウンティではジャクソン・ブラウンがあこがれの人だったとかつて語ってました。その後バーズに"Tulsa County"という曲を書いたり、マッド・ドッグス&イングリッシュメンのツアー…

【Columbia72年の人たち】5・アラン・デイヴィーズ

キャット・スティーヴンスの片腕で、スウィート・サーズデイにも参加してたギタリストのアラン・デイヴィーズのソロ「Daydo」も72年にCBSからリリース。スペインでのみCD化されています。滋養あふれる英フォークでこの時期に聞くと心温まるメロディーです。h…

タイガー

リッチー・ブラックモアのgの師匠(近所に住んでいた)ビッグ・ジム・サリヴァンは、60's〜70's無数のセッションをこなした裏方gtrでしたが、70's半ばに組んだタイガーでは歴戦の勇者(マッチング・モールのデイヴ・マクレエ(kb)、ブリンスレー・シュワーツ…

【Columbia72年の人たち】4・レズリー・ダンカン

近年70's後半の2枚がCD化されたレズリー・ダンカンのセカンド「Earth Mother」は「我らを造りたまいし聖なる母」という古語調の邦題が付いていました。出来としてはファーストの「Sing Children Sing」の方が好みなんですが、珍しくクリップがありましたで挙…

【Columbia72年の人たち】3・アズテカ

サンタナにいたコーク・エスコヴェート(perc)が弟のピート(シーラ・Eの父)らと組んだチカーノ・ロックがアズテカです。攻撃的なラテン・ロックもありますがウェンディー・ハース(マイケル・シュリーヴ夫人と言います)の歌う"Love Not Then"のようにトロト…

Baby, now that I've found you

再びストックがたまってきたんで再開。60'sの白人黒人混合のポップ・バンド、ファウンデーションズがヒットさせた(全英#1)"星のベイビー"('68)です。作者はブリティッシュ・バブルガムの代表作家、トニー・マコウレイです。これを00'sのルーツ系女性シンガ…

【Columbia72年の人たち】2・シャイ・コルトレーン

Columbiaはメジャー・レーベルなのに、ソニーやレガシーからCD化が一向にされない人っていますよね。”Thunder And Lightning”というヒットを出した美人風sswのシャイ・コルトレーンもそう。なんか業界のタブーなのか、権利関係が難しいのか、粗悪なベスト盤…

【Columbia72年の人たち】1・シカゴ

2度目の登場Columbiaです。一般に72年はロックの名盤ザックザクといわれてますが、どうでしょうか? ちなみに日本では68年までは日本コロムビアが権利を持ってましたが、CBS/Columbiaとソニーが提携したCBSソニーが68年に誕生すると、CBSソニーから出るよう…