サイケ

【英サイケの50曲】20・Emily Small / Piccadilly Line('67)

後にエドワーズ・ハンドを結成するロッド・エドワーズとロジャー・ハンドがいたピカデリー・ラインはそのままロンドンの地下鉄の路線からバンド名を取った4人組です。結構ポップな出来でアルバム「The Huge World Of Emily Small」('67)のジャケットも可愛ら…

【英サイケの50曲】19・Vacuum Cleaner / Tintern Abbey('67)

ティンターン・アビーは67年にたった1枚のシングルをDeramに残して消えたバンドです。もっとしっかりしたプロダクションならハードロックの名曲になった気もする”Vacuum Cleaner”はB面には惜しい出来です。A面の"Beeside"はインドテイストもある純正サイケで…

【英サイケの50曲】18・I Lied To Auntie May / Neat Change('68)

これもDeccaに1枚のシングル出したきりの謎のバンド、ニート・チェインジ。その昔はピーター・バンクスがイエス以前にいたと言われてましたが、それはこのシングルリリース後の話。80'sにタイム・UK(ジャムのリック・バックラーが組んだモッズバンド)で活躍する…

【英サイケの50曲】17・Mr.Armagedon / Locomotive('69)

Parlophoneに1枚アルバムがある、ロコモーティヴと言うとこの”Mr.Armagedon”につきます。ワイルドなオルガンとゴージャスなホーンズがカッコイイナンバー。このホーンズにはトラフィック以前のクリス・ウッドがいたという話もあります。https://www.youtube.…

【英サイケの50曲】16・Fade Away Maureen / Cherry Smash('69)

Trackから67年にデビューしたチェリー・スマッシュも結果を残せず消えていった5人組。最終シングルとなった”Fade Away Maureen”はトニー・ハザード曲でマンフレッド・マンのマイク・ハグがprod。これまた同時代の米ポップにも通じる味わいで好きです。https:…

【英サイケの50曲】15・Requiem / Chocolate Watch Band('68)

バレンタインにちなんでチョコレート・ウォッチ・バンドを。これをサイケとみるかフォーチュンズ、マーマレイド・タイプのポップ・バンドとみるか、意見ありそうですが、いいんです。一般的にはほとんど無名でDeccaに2枚のシングルを残しています。メンバー…

【英サイケの50曲】14・Turquoise Tandam Cycle / Jason Crest('68)

ジェイスン・クレストもこの時代の多くのバンド同様LPを出すことなく消えていったのですが、”Turquoise Tandam Cycle”はプロコル・ハルム的なイントロがとてもインパクトありました。レーベルがPhillipsということもあってコンピレーションでもなかなか出会…

【英サイケの50曲】13・Mix Up Kind / Trader Horne('70)

元ゼムのジャッキー・マコーレイ(g,b,vo)と元フェアポート・コンヴェンションのジュディ・ダイブルによるフォークロック・デュオがトレイダー・ホーンです。時代柄(英フォーク+サイケ)風味がまぶされています。70年にPyeのアンダーグラウンド部門を担当し…

【英サイケの50曲】12・Reflections Of Charles Brown / Rupert's People('67)

ルパーツ・ピープルは、後にルネサンスのジョン・タウトやガン他のカーティス兄弟がいたとされるグループですが、"青い影"の影響下にあるような”Reflections Of Charles Brown”は、元々はスウィート・フィーリングが実態で、Columbiaレーベルの要請で別名で…

【英サイケの50曲】11・S F Sorrow Is Born / Pretty Things('68)

有名バンドも行きましょう。ビート・バンドで初期には白人R&Bを展開していたプリティ・シングスが突如サイケに転向したコンセプト・アルバム「S F Sorrow」からのタイトル曲です。この盛り上げ方全くゾクゾクしますよね。メロトロン、テープ逆回転、サウンド…

【英サイケの50曲】10・Paper Chase / Love Children('70)

アンダーグラウンドなものはダークな味わいがありますが、メジャー路線(あくまでも路線、ヒットしたわけではありません)は、同時代のハーモニー・ポップ路線であります。ラヴ・チルドレンはコーラスを生かしたポップな味付けを持った無名バンド。2枚のシング…

【英サイケの50曲】9・Elastic Band

後にスウィートを結成するアンディ・スコット(g)がいたウェールズのエラスティック・バンドはビートもの、耽美的なfluteの入ったもの、ジャズロック的なものと様々なスタイルに挑戦した(というかいろいろ未整理な)サイケです。初期パープル的な味わいもあり…

【英サイケの50曲】8・Tales Of Tossie Flint / Turquoise('68)

キンクスのアコースティックな曲に強く影響を受けたターコワイズのこの曲です。ターコワイズはDeccaに2枚のシングル出して消えた無名バンドですが、See For Milesによる傑作コンピ「Great British Psychedelic Trip」によって拾われて一部で知られるようにな…

【英サイケの50曲】7・Flowers In The Rain / The Move('67)

ポップでメロディアスなサイケと言うのもあります。「おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ」とか引用される事も多いですけど、その辺のルーツはビートルズの「Sgt。Pepper」あたりなのかなあ。ザ・ムーヴはバーミンガム出身の4人組。スタジオ作品はポッ…

【英サイケの50曲】6・I Wrapped Her In Ribbons / Galliard('70)

ガリアードはDreamからデビューした5人組。"I Wrapped Her In Ribbons"は、ファンタジックなフォーク風に始まり後半ジャズロック風となるのは面白い。アルバム「Strange Pleasure」のジャケットの色合いが素敵です。https://www.youtube.com/watch?v=T1-XKqr…

【英サイケの50曲】5・In The Land Of The Few / Love Sculpture('70)

ブルーズ・ブームに乗ってParlophoneレーベルがでっちあげた「Blues Helping」というアルバムでデビューしたラヴ・スカルプチャーはウェールズ出身の3人組。デイヴ・エドモンズをリーダーとしています。一番有名なのはハチャトゥリアンの"剣の舞"のロックイ…

【英サイケの50曲】4・My White Bicycle / Tomorrow('68)

イエス参加前のスティーヴ・ハウ(g)やピンク・フェアリーズ前のトゥインク・アドラー(ds)をフィーチャーした英サイケの代表選手です。"My White Bicycle"は、67年のデビュー曲で、テープ逆回転を巧みに使ったイントロからサイケデリック・ワールド全開です。…

【英サイケの50曲】3・Butterfly / The Fox('70)

ヌーシャ・フォックスのフォックスではなくFontanaからデビューしたフォックス。「For Fox Sake」というアルバムはCD化もされてます。この"Butterfly"はシングルB面曲でBam Curusoのコンピで知った曲。哀愁のアコギは実は結構テクニカルだったりします。http…

【英サイケの50曲】2・The First Cut Is The Deepest / The Koobas('68)

いきなり各論です(^^) クーバスはリヴァプール出身の4人組で65年にPyeからデビューしたのち、ColumbiaからやっとLPを出せました(これはこの当時結構すごい事)。そこにも入った”The First Cut Is The Deepest”は、キャット・スティーヴンス曲で、この時期P.P…

【英サイケの50曲】1・Tomorrow Never Knows / The Beatles('66)

サイケデリックと言うと、ドラッグの話が付きものですけど、思想的な話はおいといて、ここではイギリスのバンドに限って、「フィードバックやワウワウ、ファズをきかせたg、テープ逆回転、SEなどのスタジオ効果、sitarやtablaなどインド音楽に影響受けたもの…

【日曜サイケ〜ガレージ】ヴェルヴェット・フォッグ

Pyeに1枚アルバムがある(当時この手のバンドが1枚アルバム残せるのは大したものでした。力量だけでなくレーベルのプッシュ度もありました)ヴェルヴェット・フォッグは、そのジャケで人気があるかもしれません。後にウォーホースに加わるフランク・ウィルソ…

【日曜サイケ〜ガレージ】ティー&シンフォニー

好きな人はたまらない世界だろうけど。僕はずっとは聞いていられません。何曲かならいいけど。ティー&シンフォニーは英Harvestから2枚出してるフラワーでアコースティックなフォーク&サイケ。アコギとリコーダーのめくるめく世界をお楽しみください。アング…

【日曜はサイケ〜ガレージ】ヴァージン・スリープ

60'sサイケのキーワードの一つが「インド」だったわけで、ビートルズの"Tomorrow Never Knows"以降無数のsitarやtablaの入ったインド的なムードの曲が生まれました。Dearmに2枚シングルがあるヴァージン・スリープの"Love"は、決してインド的な名曲ではないん…

【日曜はサイケ〜ガレージ】バルーン・ファーム

"Questions Of Temperature"('67)と言うヒットがあるニュー・ジャージーのガレージ・パンクです。アイディア勝負と言うか風船の表面をひっかく様なノイズを入れたギミックありのこの曲はなかなか面白く、「Nuggets」にも収録されました(デトロイトのブラウ…

【日曜はサイケ〜ガレージ】ポウエツ

後にマーマレイドに加わるメンバーもいたスコットランドのサイケ・バンドがポウエツ(Poets)です。もちろん成功を収めたバンドでもなくアルバムも残せなかったone of themですが、玉石混合の英サイケのコンピの中に並べると光るものがあります。Deccaから出…

【日曜はサイケガレージ】ピーナット・バター・コンスプレイシー

ピーナット・バター・コンスプレイシーは、男女混声フラワー・ハーモニー・ロックです。バーバラ・ロビンソン(vo)の存在が、後の大量発生するジェファーソン・エアプレインもどきを予感させますが(dsのスペンサー・ドライデンは実際JAに参加)、そういう先入…

【日曜はサイケ〜ガレージ】ジェントル・ソウル

若きパメラ・ポランドとグレッグ・コープランドのデュオがジェントル・ソウルです。カリフォルニアのオレンジ・カウンティではジャクソン・ブラウンのあこがれの人だったパメラは、ジャクソンの先輩のグレッグと結ばれ、ジャクソンは悲恋の心境を数々の歌に…

【日曜はサイケ〜ガレージ】ターコワイズ

ターコワイズ(Turquoise)は、Deccaに2枚シングル出しただけの無名な英サイケなんですが、See For Milesから出たDeccaサイケのコンピ「Great British Psychedelic Trip」の第1集のトップを飾った"Tales Frpm Flossie Flint"が忘れられません。これは68年のB…

【日曜はサイケ〜ガレージ】ラヴ・スカルプチャー

昨日はデイヴ・エドモンズの誕生日でしたんで、ラヴ・スカルプチャーを。ハチャトゥリアンの"剣の舞"のロックインスト化で有名な3ピースバンドでブルーズ・ロックな印象ですけど、デビュー曲はこんなにポップサイケ。https://www.youtube.com/watch?v=mfkYFo…

【日曜サイケ〜ガレージ】ファインダーズ・キーパーズ

同じ名前のグループもいるようですが、今日は後にパープルのグレン・ヒューズがトラピーズの前に参加してたというフラワーなバンドの方で。これ以前にCBSからシングルがあるらしいのですが、これは67年Fontanaから出たシングルです。メル・ギャリー(g)もおり…