人たち
Dunhillサウンドと言われた一連の人たちは73年にはもう下り坂でレーベルもABCに完全吸収されてしまいます。グラス・ルーツも73年がラストLP「Alotta' Mileage」でした。Dunhillからの最後のシングルが”Love Is What You Make It”で55位どまりでしたが乾いた…
Atlantic編最後はマナサスです。スティーヴン・スティルスが新たに組んだアメリカンロックの至宝。ロックンロール、ブルーズ、フォーク、R&B、ブルーグラス、ラテン等がミックスされた芳醇かつ豪快な音楽です。元クリアライトのポール・ハリス(kb)とダラス・…
訥々と歌うsswのエリック・カズの「If You're Lonely」を知ったのはもちろんワーナーのロック名盤でした。意外と演奏はシャープでソウルフルなコーラスは入るわ、ストリングスも入るわとちょっとびっくりでした。すでにボニー・レイットのヴァージョンで知っ…
今日はアレサの誕生日でもあります。「Young Gifted And Black」は「黒人讃歌」と言う邦題でした。1曲目の"Oh Me Oh My"は69年にルルがヒットさせたカヴァーです。作者はジム・ドリスでルルのグラスゴー時代の友人(その仲間にはフランキー・ミラーもおりまし…
この人も60's初めから活動してるんで相当なキャリアの持ち主ですが、sswのブームに乗り遅れてしまったこともあって70'sは他人の曲を歌う事が多かったです。キム・カーンズが"Bette Davis"を取り上げてまた脚光を浴びるのですが、それはずっと先。72年の「Jac…
Atlantic傘下のCotilionから出た(もうバンドは解散してましたが)「Live At Max's Kansas City」のヘロヘロなライヴは生々しくて結構好きでした。っていうかこういう部分からこのバンドに入ってしまったんでね…人によっては聞くに堪えないという評価な事も重…
やはりAtlanticはメジャーロックとR&Bのレーベルで、ちょっとマイナーロックはサブレーベルのAtcoなのでした。イエスはゼッペリン同様英米Atlanticと契約したビッグネーム。イギリスのロックバンドをアメリカで成功させるのが上手いレーベルと言う印象づけに…
CSN&Yが解体するとメンバーはそれぞれの活動に入りますが、グラハム・ナッシュはデイヴィッド・クロスビーと組んで「Graham Nash/ David Crosby」という共作LPを出します。これがクロスビー&ナッシュのファースト。僕はこのコンビとなると途端にキョーミ失せて…
ライ・クーダーのバンドkbのジム・ディキンソンのソロで、後に名盤探検隊でCD化されましたが、スワンプ〜白人R&Bの傑作として一部で語られてた1枚。僕は西新宿にあったCHICAGOで買いました。この"John Brown"はディラン曲ですが、ブルージーです。ジョン・サ…
後期アイアン・バタフライのマイク・ピネラ(g,vo)、ジミ・ヘンところのミッチ・ミッチェル(ds)、そして女性の凄腕エイプリル・ロートン(g)をフィーチャーした大型バンドのラマタムも72年でした。ハードロックですが、ジャズロック的な部分もあります。セカン…
これは全く知らなかったジャズロック・フィラデルフィアのバンドらしいです。ザッパに近いフィーリングとか書かれてる物もあるのですが、ザッパ事態を理解しえないのでよくわからないのですが、攻撃的で結構カッコイイ。この曲は唯一作の1曲目です。https://…
72年のデビュー作「Whole Oats」はprodがアリフ・マーディンで日本では長らく未発売だった1枚。確か80'sにワーナーから出たような記憶ありますが、結構さわやか系で、全然違和感なかった遠い記憶です。steelの入ったカントリーロックみたいな曲もありますが…
sswダニー・オキーフのデビュー作は、Cotillionから。セカンドの「O'Keefe」はSignpostから出ています。どちらもAtlantic傘下の枝レーベル。次の73年の「Breezy Stories」からAtlanticとなります。このsekandokaraha"Good Time Charlie Got The Blues"がヒッ…
初期のJ.ガイルズの音楽は、なかなか例をみないユニークなものでした。ボストン出身でシカゴブルーズとノーザンソウルをこよなく愛し、ロックンロールと結合させたスタイルはいわゆるブルーズロックとは違うところにありました。ピーター・ウルフ(vo)を中心…
原盤はIsland(後にManticoreから再発)ですが、北米、そして日本はAtlanticだったのがEL&Pです。何度も書いてますがキース・エマーソンの勿体ぶった感じのプレイがなんかいやで、あとクラシック苦手と言う事もあって親しく接してはいません。唯一の例外が「T…
やっと登場のAtlantic編です。リストアップした中にソウル系そしてメジャーロック系が多いのがこの巨大レーベルのすごいところ。まずはマイアミ・ソウルのジャッキー・ムーアから行きます。チャイ・ライツの"Oh Girl"風のムードの"It Ain't Who You Know"は…
70年に"Mill Valley"をヒットさせたキッズコーラスもの。リタ・エイブラムス先生の受け持つ苺点小4年生のクラスです。学年が代わってるんで違うメンバーなのかなあ。RepriseからA&Mにうつってのシングルで、72年に出たLPの1曲になりました。ホントになごみま…
リー・マイケルズは、dsとkb二人だけのライヴ盤などすごく力量のあるプレーヤーだった事は知ってますが、僕にはやっぱり"Do You Know What I Mean"のヒットで知られる人です。この曲なんてロバート・パーマーの"Addicted To Love"のヒントの一つになったはず…
90'sになって再結成するブリンドルが71年A&Mにシングル1枚残してた話は知ってましたが、つべにあるんですね〜 再結成時はカーラ・ボノフ、ウェンディ・ウォルドマン、ケニー・エドワーズ、アンドリュー・ゴールドの4人でしたが、71年は6人組でした。ルー・ア…
その昔はフライング・バリット・ブラザーズと呼ばれたFBBの71年の3枚目は、グラム・パーソンズが独立し、新加入のリック・ロバーツとクリス・ヒルマンを中心としたラインナップになっています。次がスタジオライヴで最終作(その後何度も再結成しますが)なん…
メリー・クレイトン(弟はリトル・フィートのサム・クレイトン)で一番有名なのはストーンズの"Gimmie Shelter"への参加でしょうか。何枚かソロがあって米Odeから出ていました。当時配給はA&Mだったので日本ではキングから(Odeといえばルー・アドラー社長のレー…
60'sのA&Mレーベルのイメージをそのまま受け継いだサンドパイパーズも、70'sに入ると少々ロック寄りに変化したようですが、少年合唱団出身と言うメンバーの歌声やジャケットのイメージは変わりません。71年の「A Gift Of Song」からのキャロル・キングの有名…
スプーキー・トゥースの初期メンバーだったライトはアメリカ人で、71年に脱退しソロ活動に入ります。「Extraction」はセカンドで、後年のシンセロックに比べると実もあるタフでガッツなロック。ポップなメロディーも付いています。アラン・ホワイト(ds)、ヒ…
リック・ウェイクマン(kb)が参加してた事で知られるフォークロックのストローブズの音楽は派手さはありませんが、結構味わい深い。宗教的なムードをたたえるのは白人のゴスペル的な曲調によることもあります。といっても僕はこの「From Witchwood」しか聞い…
もう1枚LAスワンプから元バーズのジーン・クラークの「White Light」。ジェシ・デイヴィスがprodした有名な3枚(あと2枚はジム・パルトとロジャー・ティリソン)の1枚。熱心バーズ・ファンには(このアルバムは)ジーンの持ち味ではない、と言われますけど確か…
LAスワンプとは、60'sからLAでスタジオ仕事をしていたオクラホマ出身のリオン・ラッセルが中心となって仕掛けたスワンプ・ロックのことで、南部録音でなく、南部出身者がLAで録音することで、独特の洗練度が加わるといったものです。リオンとアサイラム・ク…
デラニー&ボニーのフレンズの一員として、またこの年ジョー・コッカーのマッド・ドッグス&イングリッシュメンでのソロパートをもらった一人としてリタ・クーリッジも存在感を出してますが、この人の場合中道的な歌声をよしとするかですよね。初期の作品は評価高…
英本国では違うレーベルだけど米ではA&M配給というのも結構多かった。つまりディストリビューターとして英ロックをA&Mは紹介していったわけです。 Islandから出てたキャット・スティーヴンスもそのパターン。日本ではどっちでもキングだったから変わらんけど…
A&Mというとまず60'sからの伝統的なA&Mサウンドがあって(この後継者がカーペンターズなどMOR)、対岸にリオン・ラッセル一派のLAスワンプ勢、ボサノヴァやジャズの洗練された非ロックな音があり、更に英ロックを積極的に取り込もうという戦略もありました。…
全開は77年でしたが今回は71年のA&Mです。最初はど定番から、といっても実はヒット曲すらよく知らないのは、あまりにもクリーンで清廉潔白なイメージが強すぎたからなんでしょうね。"For All We Know"(ふたりの誓い)は3枚目の「Carpenters」からの大ヒット。…