stills
スティルスの音楽にそれほどゴスペル臭を感じないのですが、ファーストに入った"Church"といい「2」の"Open Secret"といい、メンフィス・ホーンのサポートやピアノの使われ方(ポール・ハリスでしょうか)がゴスペルっぽさを導き出します。https://www.youtu…
05年に突然リリースされ高らかに復活を遂げた1枚が「Man Alive!」(Talking Elephant)でした。同時期やってたCS&Nの慣れあいの感じではなく、前を向いた力強い楽曲が並んでいました。”Ain't It Always”はその1曲目で、ジョージ・ペリー、ジョー・ヴァイター…
相当久々だった「Stills Alone」('91)は、全編弾き語りのフォーキーな1枚でしたが、とりわけ印象的なメロディーの1曲目が”Isn't It So”でした。ほとんどをスティルス本人が手掛けたアルバムで、楽曲管理をしていたGold Hillと言うレーベルを立ち上げてのもの…
マナサスのセカンド「Down The Road」('73)のタイトル曲。ルーズなスライドgの入った曲が多い中、このタイトル曲は極めつけのブルーズ。弾いてるのはおそらくはアル・パーキンスでしょうが、ゲストのジョー・ウォルシュと言う線も捨てがたいです。ハモる女性…
77年の「Thoroughfare Gap」はディスコ風のナンバーも入った珍作ではありました。当時アティテューズのダニー・コーチマー(g,vo)との共作になる”Can't Get No Booty"は強力なファンクロック。この路線のものがもう1曲でもあればアルバムはもっと引き締まった…
スティルスのルーツとなる音楽にラテンがある事も周知の事実ですが、そうしたラテン的傾向が現れた曲にバッファロー・スプリングフィールド時代の”Uno Mundo”があります。アルバム「Last Time Around」ですからバンドとしての存在が希薄となっていた時期。お…
スティルス一の迷作は文句なしで84年の「Right By You」でしょう。古巣Atlanticへ移って久々のソロ作。途中にCS&Nの再編を含んでるのでご無沙汰感はないのですけど、ブルーグラス風からブルーズ、ポップな当世風80'sロックまで多彩ですが、どれも精彩を欠い…
バッファロー時代のスティルスの超有名曲ですが、ソロになってからはステージでやる事もないですね。このgのパートの組み立て方はなかなか斬新だと思います。正規ヴァージョンのエンディングではbanjoを弾いた部分が現れてフェード・アウトですが、2枚組ベス…
スティルス・ヤング・バンドはスティルスのバンドにニール・ヤングが乗っかる形でレコーディングされ、ツアー途中でけんか別れしてしまったユニットでした。この時期スティルスの作曲センスは枯れてるので、「Long May You Run」に入ったどの曲もフィルターが…
「2」に収められたブギ調のナンバーでそのままマナサスに移行しても問題ない音です。こういう荒々しさが70's半ばから薄くなってゆくのです。参加メンバーが個々の曲ではわからないのですが、マナサスに移行するファジー・サミュエルズ(b)、ダラス・テイラー…
ファーストに収められたゴスペル風バラードです。このアルバムのゴスペル風コーラスは、C&N、ジョン・セバスチャン、プリシラ&リタ姉妹、クラウディア・レニアー、キャス・エリオットらに任されてる事が多いのですが、この曲はロンドンでライザ・ストライク、…
「孤高の世界」と言う邦題が付いたCBS移籍第1弾の「Stills」('75)はそれまでのキャリアを総括した内容でマナサスを解散して新たな一歩を踏み出そうというスティルスの意欲が伝わってきます。ただしマナサスのセカンドあたりからヒット狙いと言うか、曲が平均…
77年のCS&Nとしてのセカンド「CSN」に収められた、シンプルなナンバーです。大半がユニゾンのコーラスなのですが、その分厚さとスティルスの鼻の詰まった声がリアルタイムでぐっときました。そうリアルタイムで聞いた最初のCS&Nにアルバムでした。当時ラジオ…
「2」の後のツアー先で一緒になったフライング・ブリトウズのクリス・ヒルマンと意気投合して組んだのがマナサスです。スティルスのロック、ブルーズ、ヒルマンのフォーク・カントリー、ブルーグラス、ジョー・ララのラテンのテイストが一緒になったごった…
昔は「2」('71)はあまりピンとこない1枚だったのですが今は違います。ある意味知名度高いファースト以上の出来だと思います。ファーストのロンドン録音のアウトテイクとLAそしてマイアミ録音から成るもので、ロンドンでのエリック・クラプトン(g)参加の2曲…
CS&N時代のスティルスの有名曲はもちろん"Judy"ですが、CS&Nのボックスにも自身のボックスにも(共に4CD)、あえて同じタイトルを付けた”Carry On”はスティルス本人が一番気に入ってる曲じゃないでしょうか。CSN&Yの「Deja Vu」に入った複雑な構成の曲で、ラ…
「Illiegal Stills」('76)に収められたシンプルなブルーズ調のナンバーですが、途中のスライドを含め明るい曲調なのが印象的です。この「Illegal」は当時「アメリカンロックの特級酒」というようなキャッチ・コピーが付いてたのですがジャケットの瓶はどう見…
マナサスを解散した74年にラス・カンケル(ds)、ケニー・パサレリ(b)、ドニー・デイカス(g)、ジェリー・エイエロ(kb)、ジョー・ララ(perc)との新バンドを率いてのライヴ音源がAtlanticとの契約履行のために出た「Live」('74)で聞けます。A面のエレクトリック…
バッファロー・スプリングフィールドのファースト('66)は名盤とされるセカンドの「Again」以上に素のスティルスがいて個人的には大好きです。"Hot Dusty Roads"はあまり話題になることないですが。ファーストに入った佳曲。リッチー・フューレイが付けるハー…
またも無謀な企画。スティルスの長いキャリアの中50曲を選んでみました。まず名刺代わりの超有名曲ですが、個人的には皆が言うほどの名曲ではないと思います(他にもいい曲いっぱいあり)。元々はCSN&Yの「Deja Vu」あたりの曲でしたが最初のソロ用にキープし…
「Deja Vu」という言葉(既視感)が一般的になったのはやっぱりCSN&Yのセカンドからなんでしょうか。70年リリースで#1 ここに漏れたアウトテイクはブート「Studio Archives 1969」で聞けます。
ウッドストックの思い出を歌ったジョニ・ミッチェル作の"Woodstock"は切れ味鋭いgが印象的なナンバー。 ジョニとナッシュは当時恋愛関係にありました。
ウッドストックほど話題になりませんでしたが、カリフォルニアのビッグ・サーで行われたBig Sur Folk FesにもCSN&Yはジョーン・バエズやジョニ・ミッチェル、ジョン・セバスチャンらと出演。この模様は71年に「Celebration」という映画になりましたし、Odeか…
ウッドストック・フェスは69年8月15日から3日間行われた当時最大の音楽フェスで、CS&Nは3日目の17日に登場。この時点でニール・ヤングを加えたCSN&Yのとしての活動が公になり、グレッグ・リーヴス(b)、ダラス・テイラー(ds)を加えたバンド形式でのツアーが始…
デビューLP「Crosby Stills And Nash」(Atlantic:SD)は69年5月リリース。最高位は#6。録音はLAのWally Heider III、Record Plantにて。dsはクリアライトのダラス・テイラーが参加。シングルはナッシュ作の"Marakesh Express"が#28、"Judy"のedit verが#21…
バーズのデイヴィッド・クロスビー(g,vo)、バッファローのスティルス(g,b.kb.vo)、ホリーズのグラハム・ナッシュ(g,kb,vo)によるCS&Nはナッシュのホリーズ脱退を待ってレコーディングに取り掛かります。リリースは69年6月ですが、この録音時のいくつかのデモ…
バッファロー解散後、CS&N結成までの間の重要な1枚が「Super Session」('68)です。マイク・ブルームフィールド、アル・クーパーといった当時売り出し中のプレイヤーのバンドを超えたスタジオ・セッションをアルバム化したもの。スティルスはブルームフィール…
バンドは67年の暮れに出した「Again」で高い評価を受けましたが、その頃にはバンドの空気も相当まずかったようで68年の5月を持って解散。新加入のジム・メッシーナとリッチー・フューレイの尽力で寄せ集めのサード「Last Time Around」が出た頃にはバンドは消…
バッファローのデビュー・シングルは"Nawadays Clancy Can't Even Sing"('66)で、歌に自信がなかった作者のニール・ヤングではなくリッチー・フューレイがvoを担当。ヒットには恵まれず、サード・シングルの”For What Its Worth”のヒットで注目される事に。…
ソングライターとしてのスティルスの最初の仕事が、モジョ・メンに取り上げられた"Sit Down I Think I Love You"ですね。ヴァン・ダイク・パークスによるごちゃごちゃしたprodはこの曲の評価を高めてますが、個人的にはバッファローでやったオリジナルの方が…