control#3

From Nowhere

From Nowhere

■I Can't Control Myself / The Troggs
トロッグスというとラモーンズみたく、メンバー全員がトロッグ姓を名乗るけど、全く他人。レグ・プレスリー(vo,b)、クリス・ブリットン(g)、ロニー・ボンド(ds)、ピート・ステプイルズ(g)の4人組でCBSから66年にデビュー。フォンタナに移籍してチップ・テイラー作の"Wild Thing"が大ヒットして注目された軟派なビート・バンド。あの時代にしては大胆なセックス・ソングと”悪声大王”(DIG誌の白谷潔弘氏命名プレスリーのダミ声がなんとも魅力です。後にジミ・ヘンドリックスもしくはジョーン・ジェットで有名になった、"Wild Thing"(#1UK)もここではオカリナのソロがあるショボい出来ながら憎めない(コレクターズの"スーパーソニック。マン"の途中のリコーダーのソロはこれのオマージュ)。この時期のバンドの宿命のように英米で曲目が違うが鍾乳洞ジャケで有名なファーストの「From Nowhere」('66)のオリジナルには入っていないシングル曲曲"With A Girl Like You"(#2UK)も大好きな曲。これも刺激が強すぎるとして放送禁止になったらしいもの。この辺のブリティッシュ・ビートを好きになったのは、80'sのNHK-FMの「クロスオーバー・イレブン」のブリティッシュ・ビート特集で、確か63年ごろから69年ごろまでのヒット曲を時代順に7〜8回にわたってOA。選曲は小倉エージ氏だった。エアチェックして何度もカセットで聞いたので、さほど印象に残らないフォンタナ勢(マージービーツ、ハード)も記憶に刷り込まれているのだ。
その2曲に比べると"I Can't Contrl Myself"('66#2UK)はやや弱いかな。

まるでGSの様な衣装。ピントがあってないけど前列で歌う少女がカワイイ。

Bloom,Bobby(ボビー・ブルーム)

■Where Are We Going('70)

ホエアー・アー・ウィ・ゴーイング

ホエアー・アー・ウィ・ゴーイング

70年に"Montego Bay"(L&R,#8)のヒットを放ったssw。その"Montego Bay"はカリビアンなリズムとハッピーな歌声が印象的でしたが、元々はバブルガム・ブームの頃、Buddhaでソングライターとして活動してた人。ジェフ・バリーとの親交が知られます。その時期の作品はひっそりと日本でCD化されたが、堂々たるスペクターサウンドブルー・アイド・ソウルが"Love Don't Let Me Down"。なんでもアンダーズ&ポンシアとFABのジョン・リンド、そしてブルームの共作とか。
このBuddha盤は、"Montego"のヒットに便乗したBuddhaの過去の音源をコンパイルした物。


74年に銃の暴発で死亡。

◇黄昏流星群('11関西テレビ)

演出:白木啓一郎
出演:中村雅俊高島礼子山口紗弥加横山めぐみ
弘兼憲史原作で「ビッグ・コミック・オリジナル」に連載されている「黄昏流星群」はさほど好きではないけど、まあ飛ばさずに読んでいるもの(実は今一番楽しみなのは吉田戦車の「まんが親」だったりする)です。このドラマはC〜46星雲を元にしたものですが何とも安い作り。今更高島礼子女性誌編集長役もないでしょ。キャスティングは80'sのセンス。主題歌はASKAというのもまた…
救いは山口で「若者のすべて」のあの少女が、こんな大人の女性になってたのね…

Black Widow(ブラック・ウィドウ)

Sacrifice

Sacrifice

■Sacrifice('70)
ブラック・サバス以上に黒魔術色をステージで打ち出したブラック・ウィドウは、PyeからLPを出しているペスキー・ジーを母体とした6人組で、70年にCBSから「Sacrifice」(#34UKまで上昇)でデビュー。黒ミサを模したステージなど当時のマスコミでセンセーショナルに報道されたが、音の方はオーソドックスなプログレで、flとorgとac-gが効果的に使われていて、知らずに聴いてればそういうイメージはない。中心となったのはジム・ギャノン(g,vo)とズート・テイラー(kb)、クライヴ・ジョーンズ(fl,sax)。

Buggles(バグルス)

トレヴァー・ホーン(b)、ジェフ・ダウンズ(kb,vo)、ブルース・ウーリー(g)によるテクノ・ポップ。79年に結成され"Video Killed The Radio Star"(Island,#1)のヒットで人気となる。デビュー作「Age Of Plastic」はジャケットも含めわかりやすいニュー・ウェイヴらしさ満載。

ウーリーは80年に脱退し、ブルース・ウーリー&ザ・カメラ・クラブを結成。ホーンとダウンズはイエスに加わり「Dorama」を製作するが分裂。再びバグルスとして「Adventures In Modern Recording」をリリースし(レコーディング前にダウンズは脱退)解散。解散後ホーンはZTTレーベルを立ち上げ、FGTHプロパガンダアート・オブ・ノイズ等を世に出した。ダウンズは産業ロックのエイジアを結成。

Age of Plastic

Age of Plastic

Buster(バスター)

ポストBCR−本国イギリス以上に日本では各レコード会社が次々とアイドル・バンドをデビューさせた70's後半。先陣を切ったのが「ハッピー・ロック」(バカか?)のハローとこのバスターでした。バスターはすっかり記憶にないけど森永のCMに出てた様。そろいのユニフォームというのがアイドルらしいけど、元々両者は、本家BCR同様本国ではポップ寄りのグラムという位置づけだったらしい。日本でも大ヒットした76年の"Sunday"(RCA)は、結構シュガー・コーティングされたキャンディ・ポップ。35年ぶりに聞いた。

すてきなサンデー

すてきなサンデー