light#2

Three Man Army

Three Man Army

■Take A Look At The Light / Three Man Army
3MAは、ガン("Race With The Devil"のgには思わず笑ってしまう)のエイドリアン(g,vo)とポール(b.vo)のガーヴィッツ兄弟が結成したハードロックで、70年に「A Third Of A Lifetime」(Pegasus)でデビューしています。dsはスプーキー・トゥースを辞めたマイク・ケリー。
Third of a Lifetime

Third of a Lifetime


一部の曲ではバディ・マイルス(ds)も参加しています。71年のセカンドが「Mahusha」(Polydor)で、アメリカでは「Three Man Army」のタイトルでリリースされています。dsはケリーからジェフ・ベック・グループ〜メイ・ブリッツのトニー・ニューマンへとスウィッチ。この"Take A Look At The Light"は泣きのgをたっぷりとフィーチャーしたものです。

そしてセカンド以上に評価が高いのが、72年の3枚目「Three Man Army 2」でサードなのに2というのがこのバンドを混乱させています。
TWO

TWO


この3枚目リリース後バンドは解散、ガーヴィッツ兄弟は、エア・フォースを辞めたジンジャー・ベイカー(ds)と組んでベイカー・ガーヴィッツ・アーミーを結成します。

Doherty,Denny(デニー・ドハティ)

ワッチャ・ゴナ・ドゥ

ワッチャ・ゴナ・ドゥ

a■■What'cha Gonna Do('71)
b■Waiting For The Song('73)
ママス&パパスのメンバー、ドハティー(発音はダーティに近いらしい)の初ソロa(Dunhill)は、ユルいカントリー・ロックの傑作で、バディ・エモンズのsteel-gをたっぷりとフィーチャー。タイトル曲と"Still Can You Hear The Music"がいい。ラストに収められたビートルズのカヴァーもいい。bは日本でヒットしたイングランド・ダン&ジョン・フォード・コリーの"Simone"を収録。

Dolby,Thomas(トーマス・ドルビー)

マッド・サイエンティストなイメージが付きまとうドルビーは、ロンドン生まれのkb奏者。"She Blinded Me With Science"('82,EMI,#5US)でブレイクした英シンセ・ポップ。とは言ってもこの曲だけか。MTVでよくOAされてたのは次の"Hyperactive"も


The Golden Age of Wireless: Collector's Edition/Remastered/+DVD

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Donovan(ドノヴァン)

グラスゴー出身のsswで英国のディランと呼ばれた人。65年に"Catch The Wind"(Pye,#4)で注目され、この年はバート・ヤンシュ直伝のgとファンタジーに題材をとった歌詞で一躍時の人となった。66年にはディラン・スタイルをあっさり止め、ミッキー・モストにprodを依頼、米Epicと契約し"Sunshine Superman"(#1US)を大ヒットさせる。

以後しばらく米マーケットを狙った作品が続き、67年の「Mellow Yellow」、タイトル曲をスティーヴ・ヒレッジがカヴァーした68年の「Hurdy Gurdy Man」(モストがらみで結成間もないゼッペリンのペイジ、ボンゾ、JPJが参加)、ジェフ・ベック・グループが参加した69年の「Barabajagal」をリリース。


70'sに入るとモストと別れファンタジー色濃いフォークなLPを出したり(コレクターには人気)、グラムっぽい作品を出したりと迷走。

Doobie Brothers(ドゥービー・ブラザーズ)

a■■The Doobie Brothers('71)
b■■■Toulouse Street('72)
c■■■The Captain And Me('73)
d■■■What We're Once Vices('74)

Stampede

Stampede

e■■■■■Stampede('75)
f■■■■Takin' It To The Street('76)
g■■■Livin' On The Fault Lines('78)
h■■Minute By Minute('79)
i■■■One Step Clocer('80)
j■Farewell Tour('83)
k■■Cycles('89)
l■■Make It Big(')
m■■Box
n■■unknown bootleg(')
サン・ノゼで結成されたパッドを母体としたアメリカン・バンド。70's日本ではイーグルスと並んで西海岸代表として大いに人気を博す。a〜eまでがトム・ジョンストン(g,vo)をリーダーとした時代。基本線はR&Bに根ざしたロックで、パット・シモンズ(g,vo)のフォーク趣味がいいアクセントに。a以前のデモ音源lはいろんなタイトルで出ているが、意外と聞ける。bから"Listen To The Music"(#)、cから"Long Train Running"(#)と"China Grove"(#)、dから"Black Water"(#1)がヒット。

dはメンフィス・ホーンズタワー・オブ・パワーも加わり何気にR&Bテイスト満載。bassのタイラン・ポーターが黒人であること、初期から2人のdsがいたことからリズムに意識的だったことはもっと評価されてもいい。個人的にベストなeは、スティーリー・ダンからジェフ・バクスター(g)が加わってトリプルgとなった時期。ジョンストンがアルコール問題で一線から退き(療養中と、マネージメントは発表)スティーリー・ダンからマイケル・マクドナルド(kb,vo)が加わったf〜jでは音は劇的に変化。都会的なブルー・アイド・ソウルといったfはあの時期らしい傑作(ただしライヴでは初期同様ワイルドなもの)。とりわけマクドナルドのソウルフルなvoは聞き手を選ぶが、僕はOK。

fでは"Turn It Loose"というジョンストン参加曲が1つはあったが、gではコーラスにとどまり正式脱退。そのgではソウル・ジャズ色も強まりまくどなるどしょくがいっそう濃く。またこれに伴いフォークをルーツに持っていたシモンズの音楽性もマクドナルドほどではないがソウル〜R&B的になったのがおもしろい。グラミー賞独占で話題となったh後の来日公演が個人的な初ライヴなので思い出深い。この後バクスター、ポーター、ジョン・ハートマン(ds)がやめ、クローヴァーのジョン・マクフィー(g)、チェット・マクラッケン(ds)、ライヴ・グレイプのコーナリアス・バンパス(sax,kb,vo)が加わり音はさらにAOR的に。iは悪くない有終の美。フェアウェル・ツアーをはさんでkで初期メンによる再結成を果たす。
nは76年の初来日と書かれていたブートだが、実は74年ごろのもの。悪くはないが"Long Train Ruunig"長すぎ。公式なライヴは解散ツアーだけなので、全盛期の熱気あふれるステージをコンパイルしたライヴのアンソロジーがあればいい。Rhinoのボックスmは大いに消化不良だった。