カーレン・カーター

カーター・ファミリーというカントリー界の名門出身ながら、ニック・ロウ夫人となったカーレン・カーターは、保守的なカントリーシーンではヒッピー娘的に思われてた事は想像できますね。ロウ周辺のF Beatから出た「Musical Shapes」('80)は大好きな1枚で、無自覚なエロさも漂います。これはデイヴ・エドモンズとのデュエット。
90's以後は古巣のカントリー・シーンに復帰しております。

door#2

■Open The Door Homer / Titus Groan
マーヴィン・ピークの難解なファンタジーのタイトルを借りたタイタス・グローンはDawnに1枚LPを残したバンドです。イメージとしてはプログレなんですが、何曲か聞いた感じではジャズロック風ですし、"Open The Door Homer"のようなフォークロック風のものもあります。ディランの隠遁期の作品で「地下室」関係の曲かなあ。フェアポート・コンヴェンションやサンダークラップ・ニューマンもやっております。タイタス・グローンのヴァージョンは70年にシングルにもなってます。ここのds、ジム・トゥーミーは後にコリン・ブランストーンのところで叩きます。

【河馬】57・Muskrat Love

別のところでウィリス・アラン・ラムジー挙げたんで連動しましょう。テキサス出身の無名ながら味わい深いssw、W・A・ラムジーは72年にリオン・ラッセルのShelterから同名のLPを出してるんですが、そこに入った”Muskrat Candlelight”をアメリカが”Muskrat Love”としてカヴァーしヒットさせてます。今日はキャプテン&テニールのヴァージョンで行きましょう。テニールさんはちゃんとラムジーの事を歌う前にMCで触れてくれてて優しいなあ。

【JAM】#1 In The City

今では信じられないですけど、セックス・ピストルズ、クラッシュ、ストラングラーズ、ダムドあたりに続く5番目のロンドン・パンクとして、ザ・ジャムは日本に紹介されました。さすがにザ・フーみたい〜という評もあったけど、デビュー盤でモッズという言葉は、当時出てきておりません。今見ると、ブルース・フォクストンの動き(ポール・ウェラーと同時に飛ぶあたり)に様式美を感じますね。