Atomic Rooster(アトミック・ルースター)

ヴィンセント・クレイン(org〜元クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン)、カール・パーマー(ds)、ニック・グラハム(b,fl,vo)によって結成された3人組。ブリティッシュ・ロックのダーク・サイドを担うイメージ。gなしのトリオ編成はデビュー作のみで、基本線はorgan入りハードロック。オリジナルLPは7枚あります。初期はB&C、Pegasus、Dawnというマイナー・レーベルだった関係で日本では大手から出ずにまともな評価はされていません。
a■Atomic Rooster('70)
b■Death Walks Behind You('71)
c■In Healing Of Atomic Rooster('72)
d■Made In England('72)

Made in England (Reis) (Dlx)

Made in England (Reis) (Dlx)

e■Nice'N'Greasy('73)
aでは、"Friday The 13th"(#7英)のヒットが出ました。一番プログレっぽいかもしれません。パーマーが参加した唯一作。

bでは、ポール・ハモンド(ds)、ジョン・カン(g,vo〜元アンドロメダ)、クレインという編成に。bassパートはクレインがorganで代用。音はグッとハード&ヘヴィに。"Tommorow Night"(#11)のヒットあり。大ヒット"Devil's Answer"(#4)は未収録。

cは、voに元リーフ・ハウンドのピーター・フレンチ参加。B&CからPegasusへレーベル移籍。ムードが変わりまるで別バンドの様。R&Bテイストもあり。このあとクレイン以外の3人が脱退、カンとハモンドはハード・スタッフを結成しPurpleからデビュー。dは、Dawn移籍第1弾。オリジナルはジーンズ生地ジャケでした。クリス・ファーロウ(vo〜元コロシアム)、スティーヴ・ボルトン(g)、リック・パーネル(ds)、クレインというラインナップ。eでは、ボルトン*1に代わってジョン・マンダラ(g)参加。この人は後にブランドXのジョン・グッドソールのこと。

*1:ヘッドストーンに参加、その後ザ・フーのツアーにも加わったという