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a■More Hits From Tin Can Alley ('68)*
b■Eric Andersen ('69)*
c■Blue River ('71)
Blue River
d■Be True To You ('75)*
e■Stages:The Lost Album ('91)
f■Collection ('97)
エリック・アンダースンというとcがあまりに有名なssw。元々はヴァンガードからデビューしたフォーク・シンガーで、"Come To My Bedside"、"Violets Of Dawn"といった初期の曲は今も人気だ。aはエイモス・ギャレット(g)参加というだけで買った(結構高かったLP)けど、少なくとも当時の僕が求めてた音じゃなかった。bは裏「ナッシュヴィルスカイライン」ともいえるもの。70's後半にワーナーのロック名盤で出たこともあったカントリー・ロック。cは放浪をテーマにした緩やかなそして乳白色なイメージの曲の数々*1。傑作だがこれに続くeがマスターテープの紛失(そして発見)という事件のせいでリリースは91年になった。失意の中再レコーディングされたdが出た頃にはsswのブームも終わりかけていたという皮肉な結末。fはdから始まるアリスタ時代のコンピ。
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■Affinity ('70)
Affinity
キーフの手になる有名なジャケットは、その昔ブリティッシュの廃盤ものの定番だったが、現在は未発表音源も次々に復刻され、アフィニティーの唯一のアルバムもひどくポピュラーなイメージ。リンダ・ホイル(vo)をフィーチャーしたブルーズ〜ジャズ・ロック。シャウター系は苦手なので手放しで好き、という感じじゃないけど、リントン・ナイーフ(デラムのアイスというバンドにいた)のorganはいい。オリジナル以外にローラ・ニーロやアラン・ハル、ディラン曲もカヴァーしている。独レパートワーからのCDだけど、これが出たときは狂喜した覚え。かつてのプログレ雑誌「Fool's Mate」での評も印象的だった。
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■Isn't It Always Love ('75)*
アサイラムからリリースされた女性ssw、カレン・アレクザンダーのファースト。アサイラムしかもタイトル曲がカーラ・ボノフ作品(おそらくは最も初期のカヴァー)という事で大いに期待したけど、好みのものではなかった。ローラ・アランタイプのフォーキーなものをイメージしてたが実はもっとスウィンギーだった。その後きよさんところへこのLPは貰われて行ったのだった。ちなみにダルトン、ベス、そしてアレクサンダーがssw好きの間の3大カレンという。
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■Alive & Kickin' ('70)
Alive N Kickin
アライヴ&キッキンは、トミー・ジェイムズがprodしたNYのバブルガム。ヒット曲"Tighter Tighter"は楽しいけど、僕にはそれだけだった。これは、唯一のLPで、ブッダからのリリース(CDはコレクタブルズから)。後にドナ・サマーと結婚したブルース・スダーノがメンバーだった。
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■Happy Birthday ('81)*
Happy Birthday... Plus
オルタード・イメージズはクレア・グローガンの舌足らずなアイドルっぽい歌い方が、当時のニュー・ウェイヴ好きにも受け入れた気がする。「ブリッ子・クレア」とか言われてた。これはデビュー作で、タイトル曲は全英#1となったもの。テクノというほどテクノではなかった記憶(もう薄れかかってはいる)。
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■Stacked Duck / Too Stuffed To Jump ('00)
Two Classic Albums from The Amazing Rhythm Aces: Stacked Deck / Too Stuffed to Jump
アメイジング・リズム・エーシズは、メンフィス出身のカントリー・ロック。名曲"Third Rate Romance"(ロザンヌ・キャッシュもカヴァー)を含む75年の1stと76年の2ndの2in1。カントリー・ロックというジャンルも実は奥が深くて、これはどっちかというと苦手タイプだった。

*1:タイトル曲ではジョニ・ミッチェルが素晴らしいハーモニーを聞かせる