■Where Are We Going ('70)
ホエアー・アー・ウィ・ゴーイング
ボビー・ブルームのことはライノの70'sヒットのコンピに入ってた"Montego Bay"(MGM)で知ったけど、元々はカマ・ストラ・レーベルのライターであり、裏方的な存在だった人。これは、"Montego"のヒットを受けて、ブッダ/カマ・ストラからリリースされた未発表音源集で日本盤CDあり。アンダーズ=ポンシアが書いた名曲、"Love Don't Let Me Down"*1を収録。
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a■Karla Bonoff ('77)*
Karla Bonoff
b■Restless Nights ('79)*
c■Wild Heart Of The Young ('82)*
d■New World ('90)*
e■Live ('07)

Karla Bonoff Live
カーラ・ボノフは、すでにソロデビューして30年だが、公式なベストを入れたった6枚しか出してない、カリフォルニアのssw。ソングライターとして、リンダ・ロンシュタットの「Hasten Down The Wind」に3曲取り上げられ注目された。そのデビュー作、aがCBSから出たため、日本ではAORの仲間になったが、もちろんそんな音ではない。自作に混じってスティーヴ・ファーガスンの曲を取り上げているのが、彼女の立ち位置を明確に示している*2。ピーター・アッシャーがprodのbでは、スタッフがリンダに仕立て上げようとしているが、それは成功しているとはいえない。日本では根強い人気があり*3、来日は二桁を超える。
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a■Sweet Dreams & Quiet Desires ('72)*
スウィート・ドリームス&クワイエット・ディザイアーズ
b■Second Album ('01) 

ザ・バンドを更にカントリー寄りにしたような音を出すのがボーダーライン。デイヴィッドとジョンのガーシェン兄弟を中心としたバンドでウッドストック産。aはアヴァランシェというレーベルからリリースされたもので長い間入手困難だったが、日本でCD化されたのも記憶に新しい。これ1枚で解散したいわゆる幻のバンドだけど、01年にはオクラ入りしていたbもリリース。こちらでは、ベターデイズの面々がバックアップ。ただしかなり甘い。春の陽だまりのような、暖かで優しい音のオンパレードでちょっと僕の好みから外れる。
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a■Boston ('77)*
b■Don't Look Back ('79)*
Don't Look Back
c■Once Upon A Time (?)

ボストンは、SF映画が世界的なブームとなった77年にデビューしたボストン出身のグループ。わかりやすいメロディ、伸びるgとvo、そしてジャケットのイメージで、日本では「スペースロック」的な扱いだったが、歌詞はフツーのロックンロールバンドだった。カンサスやスティクス同様、アメリカン・プログレの仲間に入れられたりもしたが、どちらかというとメロディアスなハードロック。aは「幻想飛行」で知られる大ヒット作。派手なA面よりは、B面を支持。bは満を持してリリースされた2枚目で、エピック・ソニーの第1回発売だった。"Uesd To Be Bad News"は名曲。cは77年10月のロング・ビーチ・アリーナでのライヴを収めた有名なブートレッグ。
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a■Gone To My Head ('72)*

b■Sweet Williams ('73)*

ピーター・フランプトンのいたハードの元メンバー、アンディー・ボウンは、解散後ストーリーテラーを結成するが2枚残して解散。マーキュリーからソロをリリース。CD化が全く遅れているが、a,bともフランプトンに通じるポップな味わいの英国sswの傑作。レスリー・ダンカンが共に参加しているが、bは当時ダンカンも所属していたGMレーベルよりリリース。これはフェイシズのマネージャー、ビリー・ギャフが作ったレーベル。近年ではステイタス・クオーの準メンバーとしての活動もある。
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■Best Of Box Tops ('00)
Best of the Box Tops

かのアレックス・チルトンをフィーチャーしたブルーアイドソウルがボックス・トップスジョー・コッカーが取り上げた"The Letter"が一番有名かな。パット・シモンズがステージでカヴァーした"Soul Deep"もいい。ほとんどの曲はダン・ペンとスプーナー・オールダムが書いていたが、メンフィス産の白人ソウルとしては最高峰か。70年の解散後、チルトンはビッグ・スターでパンク〜オルタナ世代でカルトな人気を博す。

*1:萩原健太氏のラジオでかかったときは文字通り震えた覚え

*2:つまりはウェンディー・ウォルドマン同様フォーキーなルーツを持つって事

*3:まったくアルバムが出てない時期でも普通に来日。これはJ・D・サウザー並み