■Cado Belle ('76)
ケイドー・ベル(紙ジャケット仕様)
後にマイク・オールドフィールドのバンドで歌う、マギー・ライリーをフィーチャーした白人による英ブルー・アイド・ソウル〜ファンクが、ケイドゥ・ベル。これをパブロックと呼ぶのには結構抵抗ある。だってココモやAWBと同じくロックではないから。唯一のLPはEPをボーナスにしてCD化されているが、ジャンプナンバーばかりでやや疲れる。そんな中バラードの"Paper In Ther Rain"がしみる。EPにはボズ・スキャッグスの"It's Over"のカヴァーあり。LP時代はカド・ベルとして紹介された(レーベルはAnchar)。
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■International ('78)
インターナショナル
カフェ・ジャックスは、プログレ界のヴェテランがUKやエイジアなどとは別の方向性で活路を見出したバンドだと思ってたけど、実は新旧キャラヴァンの二人(ジェフリー・リチャードソンとジョン・ペリー)は正式メンバーではなかった(^^;。クリス・トムソン(MMEBのクリス・トンプソン、フレンズ・アゲインのクリス・トムソンとは別人)(g)、ピーター・ヴェイチ(kb〜後にペンギン・カフェ・オーケストラ)、マイケル・オグレトリー(ds〜後にシンプル・マインズ)の3人がメンバー。これは2枚で、"Boulvard Of Broken Dreams"(ブライアン・セッツアーとは別曲)を収録。prodはルパート・ハイン(クォンタム・ジャンプ)。日本では鈴木慶一が評価してた事もあってムーンライダース周辺のファンには有名か。
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■City Music ('75)

ウォーレン・ジヴォンとの交流も知られるスパニッシュ系のssw、ホルヘ・カルデロンのソロは、ダニー・クーチの1枚目にも近いムードのもの。16ビートのファンキーなヤツが多く、白いカーティスと呼ばれる曲もある。ワディ・ワクテル(g)も参加しているが、アティチューズに近いムードはある。カルデロンはデヴィッド・リンドレーのエル・ラヨ・Xにも参加。
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■Paris 1919 ('73)
Paris 1919
ヴェルヴェット・アンダーグランドの初期の2枚に参加した、ジョン・ケイルの4枚目。リトル・フィートローウェル・ジョージ(g)とリッチー・ヘイワード(ds)が参加した(僕が持ってる独ワーナーからのCDにはノークレジット。ロバート・パーマーの1枚目もそうだが彼らはクレジットされないことが多い?)おおらかな音作りだが、いわゆるフツーのアメリカンロックにはもちろんなっていない。prodはクリス・トーマス。少年っぽい感じはなぜかムーンライダースを思い出したりして。
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■Naturally ('71)
Naturally
こちらのジョン・ケイルは、JJ・ケイルで知られているが、シェルターからリリースしたこのデビュー作はアライグマのジャケで有名な1枚。クラプトンが取り上げた"After Midnight"を収録しているが全体にかなり地味。この本格派っぽいところが苦手。ポコがカヴァーした"Magnolia"も収録。例えばダイア・ストレーツのマーク・ノップラーはケイルから影響を受けているんだろうなあ。