Hold Your Head Up / Argent ('72)

 前回がブランストーンだったので、今度はアージェントを。
ゾンビーズ解散後、kbのロッド・アージェントが結成した4人組。ラス・バラードという屈指のメロディ・メーカーを配してはいるが、アージェントのkbを中心とした大作志向、親しみやすいメロディを持ったポップロック志向と、どっちつかずになってしまった。よってハードロック、プログレ、両方のガイド本に載っていることが多い。
72年の3枚目「All Together Now」は、ジャケットがメンバーおよびスタッフの集合写真で(インナーに解説ある)、ザ・バンドの1枚目を思い出したりするデザイン。この曲以外は、正直いってどうでもいいかな。リリースはエピックから。

アメリカでもヒットした”Hold Your Head Up”は、アージェントのオルガンを大きくフィーチャーしたプログレ風のものだが、メロディアスなこともあって今でも人気曲。はじめて聞いたのは、ライノの70’sヒット曲集だが、そっちはシングルヴァージョンで、途中のオルガンソロが編集されている。最高位#5。

74年にバラードは脱退、ソロとなるが、レインボーの”Since You Been Gone”、サンタナの”Wining”の作者として知られるようになった(共に2枚目のソロ「Wining」(’76)に収録)。

好事家のために。
アージェントのデビュー作は70年で、これは英CBSより。
2枚目以降はエピックからだから、エピックがCBSの分家として誕生したのは、71年か。

All Together Now