きよさんセレクト

Finyl2005-01-12

きよさんセレクトは、おニャン子クラブ関係12曲(しかもシングル曲)をそろえたもの。まずその「勇気」に脱帽です(^^)
85年からの3年半、僕はまだ大学生(うちは6年大学だから)でピーター・バラカンのFMを聞きながら、オールディーズの再発LP(まだCD否定派だった)を買い、古い深夜映画を買ったばかりのヴィデオデッキ(当然モノラル、10万円をはじめて切ったものだった)で録画し、おニャン子クラブをを聞いていた。
うしろゆびさされ組福永恵規、城之内早苗、うしろ髪ひかれ隊渡辺満里奈(”トロピカル・ジュース”なんてマニアックなB面曲を!)、渡辺美奈代(トワングするg!)、おニャン子クラブ河合その子ソニーニャン子、新田恵里、国生さゆりおニャン子クラブの12曲。

僕ならこれを入れる、という事を書いてくとキリがないけど、6月なら高井麻巳子が歌ったアルバム曲(「夢カタログ」)”アンブレラ・エンジェル”を入れたいなあ(実際一瞬候補だった)(ジューン・ブライドで”ウエディング・ドレス”という手もあった)。
あと河合その子なら”青いスタシオン”をどこかに。
それと”夏休みは終わらない”でしょ!

おニャン子クラブが存在してた頃よりも、解散後その魔法が消えてゆく様をつぶさに見ていた。お札が、実は木の葉だったように、ゆっくりと確実に。
そんな中、河合その子渡辺満里奈は、やっぱりコンセプトがしっかりしていた。
河合は、結局は引退したが、晩年は80’s後半の「ガールポップ」ムーヴメントまであと一歩のsswに成長。ただkb、synなど打ち込み主体の、ダンサブルでない音楽だから、今聞くと非常に「なるい」。
一方満里奈は、もう歌うの止めてしまったけど、ポップスのエヴァーグリーン(そういうアルバムもあった)な部分をちゃっかり頂き、なおかつ洋楽、映画好きをアピールして、アイドルファン以外の層にアピール。実際ピチカートの小西のDJが前座だったライヴでは、ソフトロックに挑戦したり(ロジャー・ニコルスがあれほど日本に浸透したのは、満里奈のおかげというのも、こと若い世代にはあったはず)、フェアグラウンド・アトラクションに傾倒した歌を作ったりした。かと思うと日本語のラップの先駆者の1人、スチャダラパーや東京No1Soul Setと共演、フリッパーズ・ギター小沢健二に曲を書かせたり、果てはシリア・ポールに次ぐナイアガラ産女性シンガーとして、ナイアガラーの記憶に残ったり、90’sの半ばまで、いいタイミングで活動していたのだ。

後半はセレクトのレヴューではないなあ。

でもマニアックに好きだったのは、横田睦美富川春美だったりするのだ。


本日到着のセレクト、kobbanovaさん、junpeeさん、FURUさん、P5さん、SHINODAさん。