d:ダイアン・デヴィッドソン(Dianne Davidson)
ssw、出生地、生年不詳
この人に関しては、ネットで調べてもなかなか見つからない。70’s初めにJanusレーベル(Chess傘下)に3枚のLPを残したカントリー系の女性ssw。
最初の出会いは、2枚目の「Backwoods Woman」(’72)だった。下北沢のフラッシュ・ディスク・ランチ。90’sの初めには、土日に「放出」だったので、毎週土曜に開店前(といっても2時開店だが、時間通りに開いたことなかった、当時は)に階段に並んだ。いつ行っても売れ残ってた1枚。最初に見つけて半年たった頃かな、買ったら素晴らしかった。ジャケットに写った太目の女性のせいで、なかなか手が出なかったのだ。この2枚目は、ナッシュヴィル録音で、バックにはエリア・コードの面々。マック・ゲイドン(g)、ウェルドン・ミリック(steel)、チャーリー・マッコイ(harp)、ケネス・バトレー(ds)らが参加。ブルーグラス調の”ロッキー・トップ”もあるが、基本線はソウルとカントリーの中間。ヘレン・レディがヒットさせた”デルタ・ドーン”で幕を開ける(作者はアレックス・ハーヴェイ)が、特にA面が素晴らしい。
次が3枚目の「Maountain Mama」(’72)。これは新宿のディスク・ユニオンだった気がする。ジャケットは、デイヴィー・ジョンストン(エルトン・ジョン・バンド)に似た感じのイラスト。注目すべきは、ジャクソン・ブラウンの2曲のカヴァー(”サムシング・ファイン”と”ソング・フォー・アダム”)で、おそらくは、ジャクソンのデビュー作が出てすぐカヴァーされたと思われる。前作同様、トレイシー・ネルソン(マザー・アース)がコーラスで参加。前作には、スペシャル・サンクスとして、ジョン・ボイランとリンダ・ロンシュタットの名前もあったが、リンダの2枚目のソロに、ダイアンは参加している。
その次がファーストの「Baby」(’71)。これはバナナ・レコードの四谷店。もはや僕にとって役目を果たした感じのあるこの店(黎明期にはお世話になった)だが、こういうものが安価で買えた時代もあった。ソフトロック的なナンバーもあっておもしろい。
88年に突然リリースされた「Breaking All The Rules」では、カーラ・ボノフの”Trouble Again”をやったりしているが、これは相当ミスマッチらしい。
もし他にも情報お持ちの方、よろしくお願いします。