Rock & Roll People / Johnny Winter ('76)

前回はマイク・ブルームフィールドだったけど、偶然にもDIG別冊のディスクガイドが「Blues Rock(#021)」(シンコー・ミュージック)だったので、購入。ビッグネームでもアルバムが、フルに紹介される事が少ないキャンド・ヒートやらサヴォイ・ブラウン、ハーヴェイ・マンデルも載ってる奇特な本だ。
さて、白人ブルーズ・ギタリストつながりで、ジョニー・ウインター
「100万ドルのブルーズ・ギタリスト」と言われるのは、その契約金の高さゆえ。CBSから69年にデビュー。最初の転機は、リック・デリンジャーのマッコイズと合体した、ジョニー・ウィンター・アンドで、昔からなんでアンドの次はないの?という疑問あるけど、これは、バンドとアンドを引っ掛けてあるのか?
ブルーズっぽいロックンロールで弾きまくる。71年の「Live」は、77年のCBSソニーの大量再発ラインナップの中に、「Johnny Winter And」と共にあり、なじみ深い。
その後ドラッグでリタイア後「Still Alive And Well」で復活。
以後、70's後半までは、ロックンロール色濃い作風だが、「Nothin’ But The Blues」以降は、再び初期のブルーズスタイルに戻っている。
75年に、エドガー・ウィンター、ダン・ハートマン、リック・デリンジャーを含む、ウィンター・ファミリーのレーベルとして、ブルー・スカイがCBS傘下に始動。
「狂乱のライヴ」という邦題が付いた、76年の「Captured Live」もここから。初期のライヴほどの躍動感はないが、とにかく弾きまくる。昔は手数の多いこの人のギターを、うるさいなあ、と感じてたけど。裏ジャケのドラムの後ろから大観衆を写したバックショットが素晴らしい。白人ブルーズというよりも、ハードロックだ。
ジョン・レノンがジョニーに贈ったという、”Rock & Roll People”は、痛快な出来。
狂乱のライヴ