[追悼]ジム・キャパルディ(1945-2005)

夕刊にも死亡記事が載っていた。1月28日胃ガンの為死亡とのこと。
トラフィックのドラマー、ヴォーカリストとしてバンドを支えた男。スティーヴ・ウィンウッドの影に隠れながら、味わいある歌声を聞かせていた。
トラフィックと言うバンドは大好きだけど、デイヴ・メイスンがいた初期は、サイケデリック・ポップな味わいもあった。後期は米南部のアーシーな音を志向しながら、超英国的でもあった。バンド時代の代表曲は、”ペイパー・サン”と何も知らないマスコミは伝えてるが、これはキャパルディが歌った曲ではない。挙げるなら”ディーラー”か”ライト・アップ・オア・リーヴ・ミー・アローン”だろう。
ソロは1ダース近くあって、特にファースト「オー・ハウ・ウィ・ダンスト」は、トラフィック在籍中にリリースされ、アラバマのマッスル・ショールズ録音。ここでの出来を気に入った、ウィンウッドが、マッスル・ショールズのリズム・セクションをメンバーにするというおまけも付いた1枚。英国で録音された部分もあって、そっちには、ムーヴのトレヴァー・バートン、フリーのポール・コゾフらが参加している。
Oh How We Danced
ソロになってからのヒットは、83年の”That’s Love”(#28)で、これは久々にウィンウッドとのコラボレーションとなったもの。これが再結成トラフィックの伏線となって、ウィンウッド=キャパルディのユニットとして1枚ヴァージンからリリース。近年はデイヴ・メイスンと組んでトラフィック時代のナンバーをやったりしてたようだ。
クリス・ウッド、リーバップ、ジム・キャパルディと往年のトラフィックのメンバーは、次々と亡くなり悲しい。RIP。