春一番

Finyl2005-02-28

春一番の季節には書こうと用意してたネタだけど、いつの間にか吹いちゃったのね。
ちなみに「春一番」とは、

立春以降で初めて吹く南寄りの強風。
気象庁では、以下の条件を満たしていた場合を春一番としている。
1・立春から春分の日の間
2・日本海で低気圧が発達している
3・南寄りの8メートル以上の強風
4・強風により気温が上昇 (はてなキーワードより)

けど、グーグルで検索するとトップに出てくるのは、猪木の真似をする芸人、春一番なのだ。芸人、春一番は、おそらくは東京(関東)ローカルの色合いが濃いので、ほとんど知らなかった。80’sの大学時代は新潟住まいだが、その当時(80’s初め)の関東ローカルのTV(要は深夜TVね)がもう見たくて見たくて、たまらなかった。在京の友人はヴィデオ持ちが1人しかいなかったけど、彼に何度「冗談画報」をお願いしたことか。

さて春一番で思い出す曲がいくつかある。おそらく一番有名なのはキャンディーズの「春一番」だろう。76年3月1日リリース。リリース前から「オール・ナイト・ニッポン」等でよくかかってたので知っていた。特にファンというわけではなかったけど、この派手なギターの曲は大好きだった。でもその次に出た季節物「夏が来た!」(作者は同じく、穂口雄右)の方が好きだった気がする(その曲はもう20年耳にしてないが)。

次に有名なのが、♪ヤスガーのファームに届くだろうか・・・と歌われた、西岡恭蔵の「春一番」だろう。はっぴいえんどの「解散」コンサートでも、ゲストの西岡のライヴ・ヴァージョンが聞けるが、スタジオ・ヴァージョンは細野晴臣prodの「街行き村行き」(’74)で聞ける。これはもうゾウさん(と呼ばれてた、ちなみに元ドラゴンズのアロンゾ・パウエル外野手も)ならではホノボノした世界。「Hosono House」への伏線にもなったような牧歌的な曲が並ぶ。とりわけ、”ひまわり村の通り雨”は名曲。
話を”春一番”にもどすと、大阪は天王寺で71年から行われていた、春一番コンサートのテーマ曲としても歌われていたようだ(79年に一旦休止となったのは、天王寺動物園の動物たちが興奮するからだそう。最近は不定期に復活しているらしい)。歌詞に出てくる、「ヤスガー」とは、ウッドストック・フェスの開催地を提供した地主のマックス・ヤスガー(マウンテンにもこれを歌った歌がある)の事。つまりこの曲はウッドストック賛歌でもあったのだ。

他にも、現Ticaの石井マサユキが組んでいたThe Chang(忘れられるにはあまりに惜しいバンドだった)の”春一番が吹いた日”とか、高井麻巳子ら第3回卒業生をフィーチャーした、おニャン子クラブの”春一番吹く頃に”とか、佳曲はあるけど、割愛。