1日遅れのひなまつり

昨日はひなまつりだったけど、我が家では関係なし。1日遅れだがガールグループのアルバムを紹介しとこう。次回のセレクトがコーラス&ハーモニーなので、この辺からも出題されそうかなあ。
さて英Sequelの「Here Come The Girls」シリーズというと、60’sの英ガールズの有名コンピだけど、途中いくつか米ガールズのものもある。Slow Fizz/Jerry Ross Girl Groups:VAは、Vol.9で、ジェリー・ロスが手がけたガール・グループばかり集めたもの。ロスといえば、ボビー・ヘブの”サニー”、スパンキー&アワー・ギャングやジェイ&テクニークス、キースなど60’s後半の仕事が知られているが、それ以前にはキャンディ&キッシズ、スワンズ、ヤム・ヤムス、サファイアーズなどのガールグループをABC・パラマウントやキャメオなどで手がけていた。一番有名なのは、”The 81”のヒットがある、キャンディ&キッシズ。どれも黒人ばかりのグループなので、60’sソウルに近いものがある。
ロスはケニー・ギャンブルと共作したものが多い。60’s後半にロスが設立したレーベル、コロッサス(Colossus)は結果的にオランダのショッキング・ブルーで大成功を収め、オランダものを続々とリリースする事になるのだけど・・・
Here Come the Girls, Vol. 9: Slow Fizz

Del Fiというとサーフィン系のレーベルという認識があるが、最大のヒットはリッチー・ヴァレンスの”ラ・バンバ”だろう。Gee Baby Gee/Del Fi Girl Groupsは、レイディバーズ、ブレンダ・ホロウェイ(”Every Little Bit Hurts”はスモール・フェイシズ、スペンサー・デイヴィス・グループなど同時代の英グループに好んでカヴァーされた)、シスターズ、ピッピー・シャノンをフィーチャー。 黒人グループとは一味違うのは、多くはチカーノ系のグループだからか。そういえば、ロネッツのヴェロニカもチカーノ系だ。シスターズがとりあげたジェシーヒル(というよりは、サウス・トゥ・サウスでおなじみ)の”Ooh Poo Pah Doo”が楽しい。
Del-Fi Girl Groups: Gee Baby Gee

米Warnerからも60’s Girl Groupsという味気ないタイトルのコンピが出ている。こちらは、ダーレン・ラヴのいたブロッサムズ(”Good Good Lovin’”は名曲だ)、アポロズ、ロイヤレッツ、シュガー&スパイス、レヴロンズ、ハニーズなど。レアな曲も多いが、かなりまとまりがない。ブライアン・ウイルソン夫人のマリリンがいた、ハニーズの”He’s A Doll”は有名曲で、ハル・ブレインのdsがもたつく。ドールズの”And That Reminds Me”はもろスペクターだ。

以前別の場所で紹介したけど、英RPMから出たGirls Go Zonkは、キャピトル系のガールグループ・シンガーを集めたもの。玉石混合だが、キレまくったタミーズの”Egyptian Shumba”やトラフィックのカヴァーのマーメイズ、「ミッション・インポッシブル」(あの時代は「スパイ大作戦」だが)のテーマに歌詞を強引に乗せたケイン・トリプレッツなどが面白い。この辺は白人グループ中心で、よく言えば洗練されている(悪く言えばショウビズたっぷり)。
Girls Go Zonk!!: US Beat Chicks and Harmony Honeys