■■■■日暮し(上)(下):宮部みゆき(講談社)

時代、長編、’04
間違いなく今年上半期のベスト3には入るだろうなあ。宮部みゆきの時代物といえば、怪異譚っぽいやつ(「本所深川ふしぎ草子」「かまいたち」「あやし」etc)もあるが、本格的な捕り物もある。これは後者で傑作「ぼんくら」の続編。5つの短編と1つの中編からなる長編で、これほど心地よい余韻を感じさせるのは、久々(”鬼は外、福は内”)だ。村上豊氏による装画も実に味がある。
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