20■■ノーマ・レイ('79米)

監督：マーティン・リット
主演：サリー・フィールド、ボー・ブリッジズ、ロン・リーブマン、パット・ヒングル
久々に見る、社会派マーティン・リットの本領発揮ともいえる１本。南部の紡績工場を舞台にした、「組合」が誕生するまでのプロレタリア映画。とはいっても堅苦しいばかりでなく、どちらかと教養がなくだらしない女だった、サリー・フィールド（これでアカデミー主演女優賞を受賞）が目覚めてゆく様を描く。会社側の汚い手口も、まだこの頃の映画では、それほどアコギではない。他には、ゲイル・ストリックランド、バーバラ・バクスレーら。それまでパッとしなかったフィールドがこれで演技派に転向するのがまたすごい。主題歌はジェニファー・ウォーンズ。一番好きなシーンは、逮捕され家に帰ってきた夜、寝ていた子供たちを起こして、あなたのお父さんは、こっち、あなたはそっち（みんな父親が違う）と写真を見せるシーン。勿論その前にみんな愛してるし、いろんな人がいろんな事言うかもしれない、と付け加える。
Ｎｏｒｍａ　Ｒａｅ、１ｈ５９、２０ｔｈ　Ｃｅｎｔｕｒｙ　Ｆｏｘ