Shake It / Terence Boylan

Finyl2005-03-13

shakeつながりで・・・
イアン・マシューズにカヴァーされてヒットしたこの曲は、元々ssw、テレンス・ボイランのデビュー作に入ってたもの。プロデューサーとしてリンダ・ロンシュタットやボストンを手がけたジョン・ボイランの弟で、60’s末にはスティーリー・ダンの2人とアライアス・ボーナというバンドを組んでた人。かなり間隔があいて、77年にアサイラムからのデビューとなったが、同レーベルの中ではかなりAORに近い音楽性がある。77年という時期はプレAORだけど、ジェフ・ポーカロデヴィッド・ペイチスティーヴ・ルカサーのTOTOの3人、ラス・カンケル、リー・スクラードナルド・フェイゲン、ベン・ベネイ、デヴィッド・ジャクソン、チャック・レイニーらが参加している。
このShake It、そして”Dancing Shoes”は、マシューズがカヴァーして、彼にとっても久々のヒットになったわけだが、そちらの明るいヴァージョンに比べると、非常に地味な印象を受ける。ドン・ヘンリーとティム・シュミットのコーラスは入っているが、アサイラムに特徴的な抜ける感じは少ない。
このアルバムのハイライトは、”The War Is Over”で、これはポップなメロディが抑制された演奏にうまく乗っている感じ。gはルカサーだ。旧邦題は「リリシズム」で、これはこれでうまい感じ。