Wedding Bell Blues / Laura Nyro

Finyl2005-03-19

ネットはじめてからこれほどまでのローラ・ニーロに人気を知った次第。初めて聞いたローラのLPは、ジョン・セバスチャンが参加してたという理由で「ネステッド」だった気がするが、タワレコの横浜店(石川町だったかな)で買った「ファースト・ソングス」が2番目。なぜ横浜くんだりへ行ったのか(当時は新潟在住だった)覚えてないが、一緒に買ったのはブリンズレー・シュワルツの「銀の拳銃」だった(新品で)。これは"He’s A Runner”が入ってたから。タツローの「サウンド・ストリート」でエアチェックして気に入ってた曲。このアルバムは68年のデビュー作「モア・ザン・ア・ディスカヴァリー」(ヴァーヴから出た)のCBSからの再発で、デモテープの様な内容だが、BS&Tにカヴァーされた”And When I Die”とフィフス・ディメンションにカヴァーされたWedding Bell Bluesの作者ヴァージョンが貴重だろう。
冒頭の歌詞、♪Bill,I love you so〜が、マリリン・マックーとビリー・デイヴィス・Jrという実際のカップルをフィーチャーしたフィフス・ディメンションにとって格好の曲だったらしく、ジム・ウエッブとともに、このグループの60's後半の快進撃を支える重要なソングライターとして、ニーロはこの曲で認知された気がする。ただ68年に出た2枚目の「イーライズ・カミング」以降のローラの世界は、安易な聞き手を拒むような力強さを持ってたことは事実で、ラベルと共演した「ゴナ・テイク・ア・ミラクル」など愛聴盤はあるけれど、僕自身ローラの熱心なファンというわけではなかった。それでも90年代の2度めの来日では、渋谷のOn Airへ駆けつけ、アンコールの”ウォーク・オン・バイ”に涙したのだった。