Head Above The Water / James Gang

waterつながり
ジェームズ・ギャングというと、ジョー・ウォルシュ(後にイーグルス)、ドミニク・トロイアーノ(元ゲス・フー)、トミー・ボーリン(後にディープ・パープル)といった3大ギタリスト(ヤードバーズあたりと比べるとえらく知名度は落ちるが)を配したハードロック。とは言ってもハードロックらしくない曲も多い。一般的に有名なのは、初期のウォルシュ時代だけど、初めて聞いたJ・Gの曲は、渋谷陽一がNYへ出張中(この時に大停電に出くわした)今泉洋がピンチヒッターをつとめた「ヤング・ジョッキー」(NHK−FM)。
普段かからないような曲が多くかかった。今でも覚えてるのは、ジョン・マイルズとディッキー・ベッツとこのジェームズ・ギャング。ヘヴィな”Red Skies”だったけど、ボーリンが加わった2枚目になる「Miami」(すぐLPを買ったことは言うまでもない。メルサのヤマギワだった)はどっちかというと、ヘヴィなハードロックよりも、ややウエストコースト的な乾いたアメリカン・ロック風のものが多くて気持ちいい。この時期のライヴでは、初期のウォルシュ時代のヒット曲もプレイしていたようだが、ステージではエコーをかけたボーリンのソロがなかなかカッコいい(けど長い)。
Head Above The Waterは、アルバムのラストを飾るドラマティックなナンバーで、ボーリンのgを聞かすためのような曲。ロイ・ケナー(vo)、デイル・ピーターズ(b)、ジム・フォックス(ds)にボーリンという布陣だけど、ボーリンはこのあと脱退、オーディションでディープ・パープルに参加する一方、変幻自在のヴァラエティに富んだソロ「Teaser」をリリース。76年にドラッグのオーヴァードースで亡くなってしまうが、彼がパープル時代残した「Come Taste The Band」は近年再評価されている。
ちなみに「Miami」(トム・ダウドがprod)の次に買ったのが、「Passin’Thru」でこれは初めて買った輸入盤だった。これもA面はハードな曲、B面はソフトなカントリーロックといった風情だけど、ナッシュヴィル録音ということもあったのかなあ。
Miami