#13

Have a Nice Day 13
74年のヒット12曲でシリーズ屈指の傑作コンピ。

  • マリア・マルダーというとこのMidnight At The Oasis。エイモス・ギャレットの流れるようなgを一躍知らしめた名曲。元々はイーヴン・ダズン・ジャグ・バンドやジム・クウェスキンのところでフォーク・ブルーズっぽい音楽をやってたが、ジェフ・マルダーと結婚後音楽的にも開花。ジェフ&マリア、ベター・デイズを経てソロになりこれは唯一のヒット(#6)。

オールド・タイム・レディ

  • ジム・スタッフォードのMy Girl Billはコーラス&ハーモニー・セレクトの候補に上がった曲。ボビー・ジェントリーの旦那でTV番組の司会をやってた人らしい。どうもこの曲ゲイの歌みたいだけど、ノスタルジックでいいムード。#13。
  • ヴェトナム厭戦ムードが高まった時期だからこそのヒットともなった、Billy,Don’t Be A Hero(マレイ=カレンダーという英国のソングライター・ティームの作品)は、ペーパー・レイスとの競作になったが、#1となったのはボー・ドナルドソン&ヘイウッズのヴァージョン。いかにも70’sらしいヒット曲だ。
  • ヘイウッズはもう1曲、Who Do You Think You Areを#15までヒットさせている。こちらはクライヴ・スコット&デス・ダイヤーというジグソーのコンビが書いたもの。
  • オランダ出身のゴールデン・イヤリングのRader Loveは、いささか時代がかったナンバーだけど、今聞くと妙にカッコいい。これは#13まであがった初ヒットで、8年後に”Twilight Zone”をヒットさせる。
  • ”Billy Don’t Be A Hero”では#96と惨敗だったイギリスの4人組、ペーパーレースは、The Night Chicago Dieで見事#1となり借りは返した(何の?)感じ。こちらもマレイ=カレンダー作で、実は職業作家によって作られたポップスと言うことがわかる。
  • ヴァンガードからデビューしたsswのデイヴ・ロギンズのPlease Come To Bostonは、メロディアスな名曲でいささか甘いものの素晴らしい。ちなみにいとこはケニー・ロギンズ。#5。
  • サザンロックのウェット・ウィリーは、ジミー・ホールを中心とした6人組だけど、いわゆるブルーズからの影響の強い従来のサザンロックとは少し違う。このKeep On Smilin’は、ハーモニカも入って軽やかな印象だが、他の曲は結構重かったりする。#10。

Keep on Smilin'

  • アンディ・キムというと、アーチーズの”Sugar Sugar”の共作者で、こういったバブルガムヒットにかかわってきたと言う印象がある。このRock Me Gentlyは#1ヒットだが、途中のsynやclavinetのソロが時代を感じさせる。
  • 英国のビーチボーイズというと数あるが、曲単位ではファースト・クラスのBeach Babyが一番かも。エディソン・ライトハウスのトニー・バロウズが歌うブリティッシュ・バブルガム・スタジオ・プロジェクトで実体はない(^^)。最後の方のリフはストロベリー・スウィッチブレイドが引用。#4。
  • 終わりそうで終わらないエンディング(7”ではあっさり終わっちゃうけど)というとビリー・スワンのI Can’t Helpだろう。乱暴に言うとルーツロックだけど、ドニー・フリッツと並んで70’sのクリス・クリストファーソン・バンドの重要なメンバー。チープなorgとパキパキいうgが最高に気持ちいい。80’sにはランディ・マイズナーらとブラック・タイを結成。
  • トレイシー・ウルマンがファーストでカヴァーして有名になったリユニオンのLife Is A Rockは歌詞に意味はなく、ロック関係の単語、固有名詞が超早口で連呼されると言うノヴェルティなもの。でもこれ楽しくて大好きなんだ。オハイオ・エキスプレスのジョーイ・レヴィンがvo。