Silly Love Song / Wings

Wings at the Speed of Sound
love songつながり。
リアルタイムで聞いた初めてのポール・マッカートニー曲がこれだった。日本盤では、ポール・マッカートニーウィングス名義だが、実は前作「Venus & Mars」から既に、ウィングス名義となっている。この「Wings At The Speed Of Sound」(’76)は、バンド内民主主義のアルバムで、リンダ・マッカートニー、デニー・レイン、ジョー・イングリッシュ、ジミー・マックロウのメンバーが歌う曲も収められ、それらがつまらないのでひどく散漫な印象を受ける。酷評されたジャケットは、実は嫌いでなかったりするが、アルバムの半数のポール曲の中で、突出した出来なのが、このSilly Love Song
印象的なイントロ(あれはなんだろう)から始まるとてもメロディアスなナンバー。ポール・マッカートニーというメロディ・メーカーのセンスが遺憾なく発揮された”My Love”級の名曲。そういえばそれが入った「Red Rose Speedway」もその曲以外は印象に残らなかった事を考えると、突出した出来の曲がないアルバムの方が、ポールの場合楽しめるのでは?という感じもある。
ただバンドは演奏力を含め、ピークにあり、それをドキュメントした3枚組のライヴ盤「Wings Over America」はやはりすごい。