Fireball / Deep Purple

Fireball: 25th Anniversary
ちゃんとした形で聞くのは25年ぶり以上かな。ディープ・パープルは、僕が初めて好きになったロックバンドで、当時解散して間もないこともあり、日本とドイツではその熱は依然として続いており、解散後何枚も発掘盤が出た。リアルタイムに近い形で接したのは4期だけど、その当時パープルと言えばイアン・ギラン、ロジャー・グローヴァーの2期と相場は決まっていた。当然のごとく「Live In Japan」から入ったので、その後聞くスタジオヴァージョンはショボく感じたが、「In Rock」のゴツゴツした感じはなじめず、「Machine Head」はライヴとスタジオの落差が気になって、敬遠。
結果的に、よく聞いたのは、ライヴ・ヴァージョンが少ない(このバンドはホント、決まった曲しかステージでプレイしない。その辺のコントロールリッチー・ブラックモアが握ってたらしい)この5枚目の「Fireball」だった。確かジャケットはデザイン・オブ・ザ・イヤーみたいなものをNME誌あたりでもらった記憶だが、今見ると霊魂っぽくて不気味。ツアーの合間に録音されたとかで、わりと統一感ないと言われてるけど、カントリーっぽい(歌い方はディランっぽい)”Anyone’s Daughter”とか、テープの逆回転を利用したサイケっぽい”No One Came”など一風変わった曲があることも確か。コンパクトにまとまった”The Mule”はイアン・ペイスのdsソロがないスタジオ・ヴァージョンの方がどれだけすっきりしてることか。
日本ではワーナーから出たが、本国ではEMI系のハーヴェストからのリリース。先日買った25周年記念盤には、シングル曲”Strange Kind Of Woman”(これは大好き)と”I’m Alone”も収録されている。