52■■■独立愚連隊('59日本)


監督:岡本喜八
主演:佐藤允中丸忠雄中谷一郎雪村いづみ三船敏郎鶴田浩二上原美佐
喜八第5作にして、その名を知らしめた初期の代表作。従来の日本の戦争映画になかった陽性の乾いたアクション。第二次大戦末期の北支戦線を舞台としているが、基本は部隊内の歪んだ人間関係によって抹殺された弟の敵討ちの話で、ミステリ的な興味もある。脚本は岡本自身で、助監督時代に書き上げたもの。「暗黒街の顔役」で奇妙にニヒルな殺し屋を演じた、佐藤允がアクション派として強烈にアピールした1本。僕が初めて見た喜八映画で、黒澤の「隠し砦の三悪人」で気に入った上原美佐(同名の若手女優がいるがせめて字を変えて欲しい)目当てだった覚え。他には江原達怡、南道郎、瀬良明、桐野洋雄、中山豊、堺左千夫、沢村いき雄、夏木陽介中北千枝子ミッキー・カーチスら。雪村いづみは初期5本中の3本にヒロイン役を演じたが、これにて喜八組を卒業。
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