Like To Get To Know You / Spanky & Our Gang

想い出の日曜日?ベスト
〜likeつながり
スパンキー・マクファーレーン率いるスパンキー&アワー・ギャングというと、今陽子ピンキーとキラーズが、そのファッションを真似たという事を思い出す。ジェリー・ロスという、70’sにはショッキング・ブルーやジョージ・ベイカー・セレクションなどオランダ勢を全米チャートに送り込んだ仕掛け人、プロデューサーが手がけた、一連のマーキュリーでのソフトロック(キース、ジェイ&テクニークス)の範疇に入るけど、洗練されたコーラスには、ジャズの香りがする。
もう15年位前の山下達郎の新春放談で、スパンキーのこの”Like To Get To Know You”がかかった事がある。「Greatest Hits」に収められたシングルヴァージョン。当時FCにも入ってたという達郎いわく、ベストもいいけどオリジナルアイテムがCD化されなきゃダメだ。放送を聴きながらそんなもんか、と思ってた僕は、スパンキーのこの曲を滅法気に入り、さっそくベストCDを購入。オリジナルLPなんてなかなか見つからん、と思いつつ、意外と早く遭遇したのだった。68年の同名の2枚目。現行のベストCD(先に書いたものとは別)とは似たジャケットだが、こっちは立派なコンセプトLPで曲間がほとんどなくつながっている。シングル・ヴァージョンではエンディングこそ素晴らしい感じもあるが、LPヴァージョンは、その部分がなくて次の曲に続いてゆく。レーナード・コーエンの”Suzanne”、ホーギー・カーマイケルの”Stardust”のカヴァーもある。
何度目かの再結成ママス&パパスで、スパンキーはママ・キャス役を演じた。ミッシェル役は、ジョン・フィリップスの娘で、女優のマッケンジー・フィリップス(映画「アメリカン・グラフィティ」でポール・ル・マットをやりこめた)だった。