79■■あこがれ('66日本)

監督:恩地日出夫
主演:内藤洋子、田村亮新珠三千代加東大介賀原夏子乙羽信子沢村貞子小沢昭一
60年代後半、東宝の青春映画を支えたのは、内藤洋子(デコ助)であり酒井和歌子だったのだけど、62年生まれの僕はもちろんリアルタイムではない。この辺は、大井武蔵野館やら旧文芸座の特集で見た覚え。他愛ないけど(本当に他愛ない)、見出すとはまってしまう、中毒みたいなものがある。原作は木下恵介で脚本は山田太一武満徹の音楽がもの悲しい、まさに昔のドラマみたいな世界。施設出身の男女が自立してから惹かれあうが、育ての親が反対して悩むが結局許される、という話。内藤洋子は”白馬のルンナ”ばかりが語られるが、ランチャーズ(加山雄三のバックバンドだった)の喜多嶋修(後に渡英してIslandから東洋趣味のソロを出す)と結婚して引退するまでの数年間に、結構いろいろ出ているけど、この辺は今ではほとんど語られることがなくて残念(ちなみに娘の喜多嶋舞のデビュードラマ「ときめきざかり」は満里奈関係でもあって見てたけど)。喜多嶋洋子として最近復帰したようだが。酒井和歌子と共演した「兄貴の恋人」(岡田可愛も出てた)はもう一度見たい。