Ghost Of Flight 401 / Bob Welch

Three Hearts
〜flightつながり
かつて「エア・サスペリア」という邦題でTVで放映された同名のTVMがあるが、フロリダで100人以上の乗客が亡くなった401便の幽霊の話(ちなみにキム・ベイシンジャーが出演している)。この曲がそのTVMと関係あるのかは不明だが、くしくも同じ78年。
ボブ・ウエルチがフリートウッド・マックを辞めたのが76年で、評価はあったものの、マネージメントとのトラブル、過酷なクラブ回りのツアーに疲れたのが本音らしい。その後結成したパリスは、日本でのみゼッペリンの再来と、渋谷陽一が大騒ぎしたものの、セールス的にはパッとしなかった。
77年にソロになった「French Kiss」はストリングスがtoo muchな出来だが、実はかなりのメロディ・メーカーだったことを思わせる作品(数少ない熱心な中期マックファンは気づいてただろうが・・・)。ほぼ同じ布陣(prodはカーター、アルヴィン・テイラー(ds)、トッド・シャープ(g))で録音された「Three Hearts」は、前作にあった華やかな部分が少なくなってはいるが、ストリングス漬け(これはウエルチのソウル好きという部分もある)は相変わらず。美メロの”Jenny”(マック時代の”Silver Heels”の改作)といった名曲もある。このGhost Of Flight 401は、沈んだトーンながらじわじわ来るナンバー。そういえば「Mystery To Me」の頃のマックにも似ている。