King Of Speed / Hawkwind


〜kingつながり
ほとんど3桁近いアルバムをリリースしてるホークウインドは、60’s末から活動を続けるバンド。その音は疾走感のあるハードロックで、電子音やらシンセをちりばめてはいるが、基本線はハードロック。ニック・ターナーのフリーキーなsax、ディックミックのノイズ(電子音)、サイモン・ハウスのviolinなどが、入ったとしても。
とは言ってもラスト・サイケデリック・ヒーローとしてドラッグカルチャーのどっぷりつかった世界観(SF作家のマイケル・ムアコックもメンバーであり、バンド名はムアコックの小説とリンクしている)、ダンサー(ステイシア)やライトショーを交えたグラマラスなステージなど、英国のデッド的な側面もある。
ターナーのいた時期をピークとする向きは多い。実際はライヴではなかったという噂の「Space Ritual」はハードロックでありながら、妙に覚醒感のある音で、あとでクル1枚。
ハイ・タイドからサイモン・ハウスが加わってからはプログレ的な要素を強め、僕には退屈だが、ムアコックが詩の朗読もする75年の「Worrir On The Edge Of Time」は当時東芝から「絶体絶命」という邦題で出たもの。アメリカンコミック色の強いジャケットは、クールだけど、プログレ的なナンバーの中、初期のスタイルを継承した多少グラムなKing Of Speedはカッコいい。メンバーは、デイヴ・ブロック(g,vo)、ターナー(sax,vo)、アラン・パウエル(ds)、サイモン・キング(ds)、ハウス(kb,vn)、レミー(b,vo)。

ホークウインドとの出会いは「Live1979」だったけど、創元推理文庫から出たムアコックのヒロイック・ファンタシー、ドリアン・ホークムーン・シリーズの中で訳者の深町真理子氏が、書かれてたのが情報としては最初。70’s終わりごろで、日本盤LPは廃盤、深町氏も聞いたことないというコメントだった。
額の宝石 (創元推理文庫 652-1) (昔は天野某氏のイラストでなくもっとダサダサな感じだった)