No Feeling / Bananarama

〜feelingつながり
バナナラマは、カレン、サラ、シヴォーンの3人組で82年にファン・ボーイ・スリーとの共演盤でデビュー。デビュー盤はロンドンからで83年にリリース。当時のUKロックの勢いを感じさせる風潮に乗ってヒット。イメージとしては60’sビートグループと共演したガールグループ的(もちろん音楽は全然違うが)。
82年の「パーティー・パーティー」のサントラは、スティングの”Need Your Love So Bad”、ミッジ・ユーアの”世界を売った男”など異色のカヴァーがはいったLPだけど、バナナラマは、セックス・ピストルズのデビューLPからのNo Feelingをカヴァー。まあなんとも可愛らしいのだ。絶妙なハーモニーを聞かせるグループ、と言うのでは全然ない。むしろ稚拙なくらいのユニゾンのコーラスが、気持ちいい。誰がリードvoと言う問題ではなく、むしろ匿名的な感じ。
83年”Cruel Summer”、”Robert DeNiro’s Waiting”がヒットし、ダンサブルな感じが強調されるけど、スウェイン&ジョリーからストック・エイケンウォーターマンにプロダクションが代わり、ショッキング・ブルーの”Venus”をカヴァーし大ヒット。このあたりはユーロビートの大流行もあって、日本でもブレイク。これが87年ごろで、この頃にはバナナラマにもあまり興味がなくなっていた。
シヴォーンがユーリズミックスデイヴ・スチュワート(元ロングダンサー〜トゥーアリスツ)と結婚し、脱退。シェイクスピアズ・シスターをマーセラ・デトロイト(=マーシー・レヴィ)と結成する。