白線流し〜夢見る頃を過ぎても('05フジテレビ)

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あれから10年か。96年に3ヶ月OAされた「白線流し」は、最初から最後まで通してみた、今もって「最新の」連続ドラマ。おそらく今後連続ドラマを見ることはないだろうから、これが最後なんだろう。本放送から2年おきにスペシャルが作られ、本作が最終話という。生真面目で青臭くユーモアに欠ける部分はあるが、いささか時代遅れの真摯な青春ドラマとして忘れがたい。そもそも映画「Love Letter」がすばらしかった酒井美紀柏原崇目当てだったけど、7人の青春群像劇としては、出色の出来だった。
が、これはあくまでも連続ものという枠の中でのことで、2時間という単発ものにしては、7人という登場人物の多さが、話作りの足かせになってしまった部分は否めないし、主人公園子を教師志望の真面目な性格としてしまった事が、後々生徒との絡みで同じようなパターンを作り出してしまう事になった。それでも、ドラマを見る習慣のない僕を見続けさせようとする、何かがこのシリーズにはある。今では失われてしまった物へのノスタルジーかもしれないが。