Changed My Mind / Juicy Lucy

Lie Back and Enjoy It
〜changeつながり
ジューシー・ルーシーの「Lie Back And Enjoy It」(’70)は、前作から大幅なメンバーチェンジの後にリリースされた2枚目。まずvoが、レイ・オーウェン(ムーンを結成)からポール・ウイリアムスに、gがニール・ハバード(グリース・バンドへ)からトラムラインのミッキー・ムーディーに、dsがピート・ドブソンからロッド・クームスへ。看板のsteel−g(というよりもスライドだが)のグレン・キャンベルとsaxのクリス・マーサーはそのままながら、大半がメンツ変わっても音のほうはあまり変わらない。混沌としたサイケデリックな感じは後退したが、米南部志向が強まり、UKスワンプとしても資質も出てきた。
ムーディーは後にスナフー、ホワイトスネイクでも活躍するスライド弾きだが、ジューシーではどこまでスライド弾いてるのか不明。このChanged My Mindは南部っぽいゆるさを持ったレイドバックしたナンバーで、ルーズなスライドが心地いい。これは前メンバーのハバード作。オリジナル以外には、ザッパの”Willie The Pimp”、ウィリー・ディクソンの”Built For Comfort”、デラニー・ブラムレット作でボビー・ウィットロックがとりあげた”ハローLA,バイ・バイ・バーミンガム”などのカヴァーあり。