Train Kept A Rollin' / The Yardbirds

Having a Rave Up
〜trainつながり
Train Kept A Rollin’は、ジョニー・バーネット&ロックンロール・トリオの有名な50'sのロカビリー曲で、数多くのカヴァーが存在する。ヤードバーズのヴァージョンは65年の全米ツアーの折に立ち寄ったメンフィスでのサン・レコーディング・スタジオでの録音。初出は66年の米LP「Having A Rave Up」(Epic)だった。ジェフ・ベックをフィーチャーした第2期のラインナップで、シングル曲ではポップなコマーシャルなナンバーをプレイする一方、アルバム曲では実験的な、それこそ後年のハードロックのエッセンスを感じさせるナンバーをプレイ。
この曲は、後に映画「欲望」(監督はミケランジェロ・アントニオーニ)に使用されるはずだったが、著作権を持つ音楽出版社の要求が不当に高かったため、キース・レルフが詩を書いた改作版の”Stroll On”が使用された。例によってヤードバーズのオリジナルとされているが、れっきとした改作版。しかも出来はそっちのほうが素晴らしいのだが。
70'sにはエアロスミスがカヴァー。フォガットも”ハニー・ハッシュ”のタイトルで似たような曲をやってるが、もっともえげつないと感じるのは、日本のサンハウスの”レモン・ティー”。シーナ&ロケッツの鮎川誠がいた博多のバンドだけど、詳細は知らないけどこれをオリジナルと言い切るのはまずい。ロケッツの場合ルーツ音楽への愛情云々と言う表現でごまかしている評も多かった(今は知らない)けど、それは別の問題だ。