Like A Rolling Stone / Bob Dylan

Highway 61 Revisited (Reis)
〜rollingつながり
それにしてもカッコいいタイトルだ。ローリング・ストーズがマディ・ウォーターズの”Rollin’ Stone”あたりからバンド名を持ってきたことは有名らしいけど、ディランのこの曲(後にストーンズもカヴァー)もストーンズのことが念頭にあったのは間違いない。エレクトリック転向後の記念すべきアルバム「Highway 61 Revisited」(’65)はいわずものがの名作だけど、その冒頭に入ったLike A Rolling Stoneは、素人同然だったアル・クーパーのorganが新鮮だから、と採用されたイントロが有名。含蓄ある歌詞もいい(まったく無名だなんてどんな気持ちだろう?)こんな6分以上ある曲が#1に輝いたというのも時代の流れだったんだろうけど、ハーヴェイ・ブルックス(b)、マイク・ブルームフィールド(g)、クーパー(org)ら後にホワイトブルーズの立役者となる面々を加えての演奏も充実している。
ライヴではほとんど必ず演奏される定番だが、崩されたライヴヴァージョンよりも、整合された美しさを持ったスタジオ・ヴァージョンがいい。数多いカヴァーでは、モンタレーでのジミ・ヘンドリックスのライヴが一番かな。