Things I Want To Say To You / James Gang

Passin' Thru
〜thingsつながり
前にも書いたけど、初めて買った輸入盤LPは、オリヴィア・ニュートン・ジョンの「Olivia」、パープルのブート「Perks and Tit」、そしてジェームズ・ギャングの「Passin’ Thru」の3枚。77年の夏、デパートの催事場での「直輸入レコードフェア」だった(この「直」というのがなんかあの時代っぽい)。まだ輸入盤屋の存在も知らず、日本盤LPにないファクトリーシールを切るという行為が、大人っぽく感じた中学三年生だった。
ジェームズ・ギャングはいまでは、ジョー・ウォルシュがいたバンドと言う認識が一般的だけど、当時の僕にとっては、4期パープルのトミー・ボーリンがいたバンド、だった。すでにまだカタログに載っていた「Miami」を入手して、ロイ・ケナーというヴォーカリストは結構カッコいいなあ、と思ってた矢先だった。72年に出た第2期JGの2枚目。gはウォルシュの後任としてゲス・フーから参加したドミニク・トロイアーノ。音はアメリカ的なおおらかなハードロックであり、それ以外の要素も多分に含んでいるので、大いに気に入った。特にB面は比較的なソフトな曲が並んでいる。
Things I Want To Say To Youは、ハープシコード(弾いているのは、ウィリアム・スミッティ・スミス)も入ったバラードで、このバンドのソフトな面がよく出ている。ラストに収められた”Driftin’Girl”は昔もいまも大好きな名バラード。