ベスト・オブ・ザ・ドリーム・アカデミー

サムホエア・イン・ザ・サン...ベスト・オブ・ザ・ドリーム・アカデミー
■Somewhere In The Sun…Best Of Dream Academy
細々とやってるmixiが先日3333のアクセスに達した。踏んでくれたのはマイミクのhろこさん。それを記念して(?)4日遅れだけど、ドリーム・アカデミーを久々に聞いてみた。といってもデビューLPは当の昔に手元になく、00年に出たコンピCD「Somewhere In The Sun」なのだけど。85年の夏にヒットしたデビュー・シングル”Life In A Northern Town”は、当時日本海側の街住まいだった僕には、笑えないタイトルだった。戦後最大の大雪というのを毎年のように更新していたあの頃、北国(と言うほど緯度は北ではないけど)の暮らしは、ア・ヘーイ・マンマンマと楽しげに歌えるほどではなかったのだ、僕にとって。それでもこの曲には、厳しい冬の寒さを笑い飛ばしてしまえるくらいの強さが感じられる。
ニック・レアード・クルーズ、ギルバート・ゲイブリエル、ケイト・セント・ジョンからなるこのグループは、基本線はフォーク・ロックなのだけど、そこは80年代だけあって、ストレートな音にはなってない。凝り過ぎてなんだかよくわからなくなってる部分もあるが、サイケデリックから15年以上たって、ネオ・サイケなるムーヴメント(ドクター&メディックスとか、アメリカのペイズリー・アンダーグラウンドとか)も生まれてた頃なので、そういう方向の曲もある。ただあくまでも表面をなぞった程度のファッショナブルなサイケデリック
hろこさんは、おそらくそれほどドリーム・アカデミーは好きではなかったと記憶してるが、スミスの”Please Please Please Let Get What I Want”のカヴァーは気に入ってくれたはず。僕は知らなかったがこの曲は、モリー・リングウォルド主演の映画に使われたそうで、スミスのヴァージョンは「ハットフル・オブ・ホロウ」に収められている。この世のものとは思えないような美しいコーラスには思わず息を呑む。