ウイリス・アラン・ラムジー
■Willis Alan Ramsey
シェルターから72年に唯一のLPを残したオクラホマ出身のssw。ジミー・バフェット、デヴィッド・ブロムバーグ、ラスティ・ワイアー、ライル・ラヴェットらに作品がとり上げられ知られるようになった人。一番有名なのはアメリカがカヴァーし“Muskrat Love”の名前でヒットさせた“Muskrat Candlelight”で、ラムジーの弾くbassとリオン・ラッセルのvibe、el-pによって構成された美しい曲。静かな光を放っている。レッド・ローズのsteelの入ったカントリー・ロック“Goodbye Old Mizoula”もまたA面のハイライトで、カール・レイドル(b)、ジム・ケルトナー(ds)、リオン(p)が参加。ツアーを続けるミュージシャンとミズーラと言う街に住む少女の交流を歌ったナンバー。シンプルな弾き語りよりも、やはりバックがついた曲に耳が奪われてしまうのは致し方ないことか。steelが入ったのはもう1曲、“Boy From Oklahoma“で、ラス・カンケル(ds)、リー・スクラー(b)が参加。
レッド・ローズという人は、マイク・ネスミスのバンドで知られる人だけど、職人技を見せる。“Watermelon Man“は、ロバート・アーバーグの生スライドをフィーチャーしたシンプルなフォーク・ブルーズで心地いい。ジャケットの写真では若作りだが、声は十分枯れている。ショーン・コルヴィンが”Satin Sheets”を「Cover Girls」で取り上げているが、彼女いわく、「ラムジーは界隈では有名人だったのよ」。