ダニー・オキーフ

Danny O'Keefe
■Danny O'Keefe
むせ返るような湿気と虫の羽音が聞こえてきそうな、聞く季節を間違えれば汗がじわっと染みてくるようなジャケットが印象的な、70年のダニー・オキーフのデビュー作。リリースはアトランティック傘下のコティリオンで、いつくかはアラバマのマッスル・ショールズ録音。スワンプと呼ぶには線が細いが、南部志向の白人sswの作品としては、やはりスワンプ寄りだろう。次作「O'Keefe」で再び取り上げられヒットする、"Good Time Charlie Got The Blues"のオリジナルヴァージョンが話題だが、アコギの使い方がひと時熱さを忘れるm"The Drover"、ゴスペルタッチのコーラスが印象的な"A Country Song"、これも後に再演される"Steel Guitar"(ルーズなスライドはデイリー・フラッシュのダグ・ヘイスティング(ニール・ヤングの脱退と共に一時期バッファロースプリングフィールドに加わっていた事もある)かな)がいい。prodは、アトランティックの社長のアーメット・アーティガン。