リー・ライダース


■The Lee Riders
イギリスのアメリカものには、人よりちょっとだけ詳しい僕もこのバンドは知らなかった。コチーズにも参加した黒人dsのロイ・オテムロとロバート・リー(g,vo)、マイケル・コナー(kb)、マイク・ライリー(b,steel)、マット・プレスビー(g)による5人組で、72年にUnited Artistsに残した唯一のLP。資料らしい資料はすべて同一のものらしいが、後の3人はアメリカ人で、73年にピュア・プレイリー・リーグに参加した事から、このバンドに付加価値がついた模様。Vinyl JapanよりCD化されたが、例によってライナー氏の文章には大文字のエーゴが多すぎで、(TOUR MEMBERなんてこう書く必要があるのか?)読みづらい。
数ある英国のザ・バンドの中では枯れた味わいがあるが、米南部に影響を受けつつやはりブリティッシュだなあ、と感じさせるのはあまりメロディアスではない部分か。硬い感じのgはリーダーでほとんどの曲を書いているリーによるものらしいが、"Hookin'"あたりはエッグス・オーヴァー・イージーにも通じるパブロック的な感じ。"Pale Horse"はユルめのカントリー・ロックでおそらくはBJコールが弾いてるのだろう(ライリーはsteel弾くと言うクレジットはあるが)。この手のものがあと1曲あればもっとよかったかな。
Rんさんのご好意で聞かせていただきました。thanx。