スティーヴン・スティルス

■Even Stephen / The Rest Of Stephen Stills
SHINODAさんから頂いたスティーヴン・スティルス・セレクトの返礼として作ったもの。おそらく聞かれてることを想定して曲目アップします。SHINODAさんとのダブりはなし。もちろんこれがスティルスのベストではなく、今日のところはこんな感じ、かな。一応1アルバムから1曲の縛りあり。ちなみにタイトルはファイアフォールの2枚目に収められたリック・ロバーツによるスティルス賛歌。そういえば"Song For Stephen Stills"というスティーヴ・フロムホルツの曲もあったなあ。

1)Daylight Again 〜 Find The Cost Of Freedom
Daylight Again
81年の「Daylight Again」から。久々のCS&Nの復活をまだ素直に喜べた1枚だった。張り詰めたアコギのイントロがカッコいい。コーラスでアート・ガーファンクルが参加。後半はかつてのシングル曲の一節へとつながってゆく。

2)Blues Man
マナサス
マナサスとしての1枚目「Stephen Stills/Manassas」('72)から。前曲に続くようなシンプルなフォーク・ブルーズ。この手のものはエレクトリックな曲の合間にさりげなく挿入されてると効果的だけど、全編これでは個人的には辛い。ソロなので、マナサスというグループの醍醐味を伝えてる曲では全くないけど。ちなみにマナサスという地名はヴァージニア州だかの南北戦争の古戦場。

3)Run From Tears
CSN
ほとんど語られることのない「CSN」('77)の中の1曲。ドライヴするgがカッコいい。ジョージ・ペリー(b)、ジョー・ヴァイターリ(ds)のリズムセクションは、ジョー・ウォルシュのところから借りている。

4)Go Back Time
Stephen Stills
キリンで有名なファースト「Stephen Stills」('70)から。ワウワウ・ペダルを使ったスティルスならではプレイ。後半はエリック・クラプトンが鋭く切り込んできていいバトルを聞かせる。「Island Sessions」というブートでは延々20分くらいのジャムが続いてて、まああれだけど、このくらいの長さがいい。

5)Make Love To You
反則1。スティルス・ヤング・バンドの楽曲はどうも貧弱で困るが、77年のツアーを収めたキング・ビスケット・フラワー・アワー音源ではなかなか素晴らしい。ペリー=ヴァイターリのリズムセクションをバックにしたシンプルな演奏で、スティルスはpianoに徹することが多かったけど、ここではgを弾く。ブートだけど、ラジオ音源なので音はまずまず(持ってました?)

6)See The Change

77年の「CSN」で紹介された曲だけど、実は73年のCSN&Yヴァージョンもあった。ボックスから。おそらくは「Human Highway」というタイトルのオクラ入りとなったLPから。

7)Change Partners
Stephen Stills 2
「2」('71)からのゆったりとしたカントリー・ロックだが、steel-gのクレジットはなくスティルスが弾いてるg(のクレジット)しかない。ということはstringsbenderなのかな?コーラスにはフレッド・ニール、ヘンリー・ディルツの名前もあり。

8)Stateline Blues
Illegal Stills
76年の「Illeagal Stills」から珍しいラグタイム風フォーク・ブルーズ。

9)My Favorite Changes
Stills
75年の「Stills」は今もって一番のお気に入りだけど、実は過去の音源を寄せ集めたものなのだ。ドニー・デイカス(後にシカゴ)との2本のgの絡みが派手じゃないけど心にしみる。

10)Pensamiento
Manassas Down the Road
ラテンものを入れようと思い、マナサスの2枚目「Down The Road」から。スティルスとジョー・ララがスペイン語で歌うもので、ポール・ハリスのflute、アル・パーキンスのsteelもいいアクセントになっている。

11)What's The Games
78年の「Throughfare Gap」はかなり血迷ったアルバムなのでほとんど聞かないけど、いくつかの曲には引っかかるものもある。精一杯時代に媚びた出来でディスコっぽいノリには失笑しかないが・・・ それでも「Right By You」よりはいいか。

12)Dear Mr.Fantasy

1アルバムから1曲とか言いながらこれも反則。ボックスからの2曲目は、スティルス&ナッシュで製作された80年のLP(結局クロスビーも満身創痍で加わり「Daylight Again」となる)のアウトテイクから。トラフィックのカヴァーで初期のスティルスのソロに通じる骨太のgが聞ける。

13)Jet Set(Sigh)〜Rocky Mountain Way
Live
改めて聞くとそのまんま"Rocky〜"だなあ。スティルスとジョー・ウォルシュはコロラド在住で近所付き合いもあったし、ジョーがいたジェームズ・ギャングはバッファローの"Bluebird"を取り上げたので昔から交流もあったろう。覇気にかけると言う評判の「Live」('74)から。バックはデイカス、ケニー・パサレリ(ジョーのところのバーンストームにいた)、ラス・カンケルら。

14)Suite:Judy Blue Eyes

ラストはなんとなく戒めの気持ちもこめて。このセレクト14曲は決してスティルスのベスト曲を集めたわけじゃなくて、今日はこんな気分なのです、といった逃げ(^^) よってラストは悪評高いスティルス・ヤング・バンドのブートからの一人(実際は二人)"ジュディ"。CS&Nのファーストに入ってた100点満点のヴァージョンに比べると、半分くらいの出来だが、1人でもやってみたかったのかも。かなりイタい出来ではありますが、そういうところも含めてスティルスが好きなのです。

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