ヘッズ、ハンズ&フィート

■Old Soldires Never Die / Heads Hands & Feet
今なら英国スワンプと呼ばれるだろう、ヘッズ、ハンズ&フィートは、カントリーからの影響も強い5人組。キャピトルからいきなり2枚組でデビューしたが、60'sにソロでシングルを出していたトニー・コールトンのバラードに強い歌い方(ポピュラー・シンガーのような)、超絶的なアルバート・リーのgが目立つ。後にデイヴ・ピーコックとのチャス&デイヴで知られるチャス・ホッジズ(b,fdl)、ハッケンサックのレイ・スミス(g)、ヴィネガー・ジョーのピート・ガヴィン(ds)といった人たちも参加した強力なバンド。
この「Old Soldiers〜」は73年にアトランティックからリリースされた最終作。ベストトラックは、リー(後にエミルー・ハリスのホット・バンドを経てクラプトン・バンドへ)のstringsbenderが冴える英国流カントリーロックの"I Won't Let You Down"、バラードシンガーとしてのコールトンの力量がしのばれる"Soft Words And Sunday Morning"(壮大なストリングスとコーラスが圧巻、コーラスにはリンダ・ルイスの名前もある)。"Just Another Ambush"では英国のザ・バンドになりきっている(チャス&デイヴがオイリー・ラグスの名前で出したLPもそれっぽい音だった)。