ジョン・スチュワート

Sunstorm
■Sunstorm / John Stewart
ジョン・スチュワートは元キングストン・トリオの人。とにかくキャリアの長いsswだが、ワーナーに残した2枚は格別の出来。これは「Lonesome Picker Rides Again」('72)に続くもので、prodはマイケル・スチュワート。CD化にあたって曲順が変えられてるが、長年LPの曲順になじんでたので違和感あり。2曲目は"Cheyenne"に決まってるのだ。
バックにはラス・カンケル、ロン・タット、デヴィッド・ケンパー(ds)、ブライアン・ガロファロ、ジェリー・シェフ(b)、グレン・ハーディン、ラリー・ネクテル(kb)、ジェームズ・バートン、ラリー・カールトン、マイク・ディージー(g)らが参加。心地いいフォークロック作品が並ぶ。タイトル曲はバートンのel-sitarが気持ちいいもの。ライナーにもあるがスチュワートの作品は、オクラホマ、ワイオミング、カンザスといったアメリカ北東部の風景を歌ったものが多く、南部の諸州の歌はよく耳にするが、北東部となるとあまり聞かないので新鮮。雨の歌のでもある"Kansas Rain"は裏返ったスチュワートの歌声がいい。"Lonesome John"では、ヘンリー・ディルツのharmonicaを、"An Acounts Of Harley Comet"では父ジョン・B・スチュワートの台詞(ソニーのカセットレコーダーで録ったと言うクレジットがある)をフィーチャー。妻、バフィー・フォードを含むコーラス陣も暖かい。
#0628