#10 A Hard Rain's-A-Gonna Fall / Bob Dylan

ローリング・サンダー・レヴュー (通常盤)
初めて聞いたディランは、初来日の合わせたシングル"One More Cup Of Coffee"だった気がする。同じ頃TVでOAされたローリング・サンダー・レヴューのライヴ・フィルムは当然ながら「フォークの神様」でも何でもなくエネルギッシュなロックンローラー=ディランだった。02年にほぼ全貌が明らかになったRSRの音源は例のブートレッグ・シリーズ・Vol・5としてまとめられた。オリジナルは63年の「Freewheelin'」に収められた弾き語りだった、このA Hard Rain's-A-Gonna Fallは、グアムといわれる、RSRのバンドによる強力な演奏が印象的。ロジャー・マッギン(バーズ)、ミック・ロンソン(モット・ザ・フープル)という英米のコアなバンドのgtrを配しつつ、隠し味的に使われたデヴィッド・マンスフィールドのsteelが心地いい。このライヴは久しく聞いていなかったが、なんかディランにはまりそうな予感もある。