ブリンドル

BRYNDLE
■Bryndle
69年にA&Mから"Let's Go Home And Start Again"というシングルを1枚出した後解散した4人組。解散の理由は、ウェンディー・ウォルドマンがワーナーと契約、アンドリュー・ゴールドとケニー・エドワーズがリンダ・ロンシュタットのバンドに加わったことだが、後1人のメンバー、カーラ・ボノフがリンダの「風にさらわれた恋」に3曲取り上げられて注目され、満を持してのデビューとなった77年。そのファーストのprodを担当したのが、エドワーズであり、この4人は絶えずつながっていたかの印象がある(80年にアンドリューはクリトーンズと共に日本の地を踏んでいるが、同じ月にカーラも来日)。95年にこの4人が再び集まってブリンドルとして活動を開始、これはポニー・キャニオン・インターナショナルからリリースされた(日本盤が原盤)1枚目。同じ頃初来日をスパイラルで見てるのだが、これは全くいただけなかった覚えだけに、ここでの端正な歌にビックリする。カーラ、ウェンディーともフォーキーな音楽性に魅力があり、アンドリューはビートルズ譲りのポップセンス、メロディー・メーカーぶりが印象的だった。このブリンドルの音楽性は、そのフォーキーでアコースティックな路線を強調したような音で、"Take Me In"(ウェンディーの最初のソロを思い出す)や"Under The Rainbow"が素晴らしい。