ホルヘ・カルデロン

■City Music / Jorge Calderon
ホルヘ・カルデロンといえば、デイヴィッド・リンドレーのエル・ラヨ・Xのメンバーであり、ウォーレン・ジヴォンのLPでコーラスなどを担当してた人。そのカルデロンが75年に出した唯一のソロが「City Music」という少々ストレートすぎて恥ずかしいタイトル。ラス・タイトルマンのprodでワーナーからのリリースだが、例えばダニー・クーチの1枚目同様、その当時(もしくは少し後)聞いてたらおそらくは受け付けなかったろうファンキー・ミュージック。「泣き」の部分のメロウネスが少ない分特にそう感じるのかもしれないが、そこはかとないラテン臭もあり、アティテューズが苦手だったことを思い出した。ワディ・ワクテル(g)以下ウイリアム・スミッティ・スミス(kb)、ウィリー・ウィークス(b)らが参加。タイトル曲が一番だが、"At The Beehive"(コーラスはヴァレリー・カーター)、サウザーっぽい"Kiss And Run"がいい。"Dreaming As One"はスミッティーとデイヴィッド・パーマー(元スティーリー・ダン)の共作。