シンディー・バレンズ


■Desire Wire / Cindy Bullens
シンディー・バレンズは今ではすっかり忘れられた存在の女性ssw〜ロッカー。78年の「Desire Wire」はUAからリリースされたデビュー作でNYのパワーステーション録音。LAのスタジオ・ミュージシャンをバックにしたAOR風作品とは一線を画す、硬質なポップ・ロック作品。ニール・ジェイソン(b)、アラン・シュワルツバーグ(ds)、ジェフ・ミラノヴ(g)らNYのスタジオ・ミュージシャンがバッキング。シングルになった"Surviver"はキャッチーなリフをもった曲で#56まであがるヒットとなった。これとカーラ・ボノフ的な"Anxious Heart"の入ったA面はいいけどB面では息切れ。ほとんどこっちは聞いたことがない。エレクトラから素晴らしいソロがある、ビリー・マーニットも曲作りに協力。pを弾く曲もある。元々はコーラスからそのキャリアをスタートさせた人で、スティーヴ・イートンやジェフ・マルダーの2枚目、エルトン・ジョンの「蒼い肖像」などに参加。アルファ・バンドとの交流から近年ではカムバック、ボブ・ニューワースやTボーン・バーネットのアルバムに参加している。