レーナード・コーエン

■Death Of A Ladies' Man / Leonard Cohen
Death of a Ladies' Man
フィル・スペクターがprodして、コーエンにとっては汚点といわれた77年のアルバムだが、実はそんなに嫌いではない。元々コーエンの真摯な(イメージ)世界には少し引いてしまうところがあるし、水と油のコーエンの歌とスペクターの音世界のバラバラさ加減も楽しい。バックにはハル・ブレイン、ジム・ケルトナー(ds)、アル・パーキンス、スニーキー・ピート(steel)、ダン・ケッセル(g,kb)、ジェシ・デイヴィス(g)、レイ・ネアポリタン(b)、スティーヴ・ダグラス(sax)ら。ロニー・ブレイクリーがvoで加わった曲がいくつかあるが、"True Love Leaves No Tracks"がいい。ハチャメチャなカントリー・ロックは「欲望」の頃のディラン(どこかの曲でコーラス参加)を思い出す。"L Left A Woman Waiting"もいい。