#5〜Summertime Blues

1960年に21歳で亡くなった(自動車事故)ロックンローラー、エディー・コクランの最大のヒットがこの”Summertime Blues”。本国アメリカ以上に英国での人気が高かった人。この明快なロックンロール、コクランのヴァージョン(Liberty)は、58年に#8とコクラン最大のヒットとなった。
カモン・エヴリバディ?ベスト・オブ・エディ・コクラン
68年にサン・フランシスコのパワートリオ、ブルー・チアーがカヴァーしたヴァージョンは、Phillipsからリリースされ#14まで上昇したサイケデリックかつガレージなナンバー。リー・スティーヴンス(g)、ディッキー・ピータースン(b,vo)、ポール・ホエーリー(ds)がメンバーで、このファースト「Vincebus Eruptum」に収められている。バンドは71年に解散するが、80'sに再結成、99年には日本公演も行った。明らかにパンク〜ガレージ以後の再評価となっている。スティーヴンスがジェフ・ベック・グループのミック・ウォーラー(ds)、ピート・シアーズ(b)らと結成したシルヴァーメーターの唯一のLP('70)も人気盤。71年に英Charismaから出た、スティーヴンスのソロ2枚目「Cast Of Thousands」にはアシュトン、ガードナー&ダイクの3人もなぜか参加。
Vincebus Eruptum
この曲を次の世代のロックファンに知らしめたのはザ・フーだろう。70年の有名な「Live At Leeds」に収録。面白いのはモーズ・アリスン、ジョニー・キッド&パイレーツとともにこのコクランのカヴァーが収められ、オリジナルよりも曲数が多いこと。後年拡大ヴァージョンが次々とリリースされ、その全貌が明らかとなったが当時は何故カヴァーが多いのか疑問だった。ウッドストック・フェスティヴァルの映画でもサントラには入ってなかったが、この曲はプレイされた。最初の字幕では「夏のブルース」とあった(ジミ・ヘンが"紫のかすみ"とあった時代)記憶。
ライヴ・アット・リーズ デラックス・エディション
そのフーのカヴァーを踏まえて、日本の子供ばんどもカヴァー。うじきつよしはあっさりと音楽から足を洗い俳優として成功しているが、80's半ばまで時代に逆らったハードロックで人気があった。大学時代先輩のバンドがカルメン・マキ&OZ、柳ジョージと共にカヴァーしてたことを思い出す。
WE LOVE 子供ばんど